「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることになった。国の重要無形文化財に指定されている「石州半紙(せきしゅうはんし)」(島根県)と「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県)、「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県)の3紙の技術が対象だが、そのうちの細川紙のルーツは和歌山県・高野山麓で広まった「高野紙(こうやがみ)」にあったとされる。県内地元では「文化的価値は高い」と意気が上がるが、一時は職人がほとんどいなくなり存続さえも危ぶまれ、10年ほど前に一人の女性が懸命に受け継いでいるのが実情だ。(成瀬欣央) 1200年の歴史、唯一の職人から学び 高野紙はかつて、高野山の麓、和歌山県高野町と九度山町にまたがる集落で作られていた。約1200年前に高野山を開いた弘法大師・空海が留学先の唐で学んだ紙づくりの技法を伝えたとされ、高野山の僧たちのお経や文書など
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