今回は粋陽堂で販売している袋竹刀について紹介します。 ▼袋竹刀とは? 竹の先端を細かく割ったものを皮袋(刀の鞘を保護する鹿革の鞘袋)に挿入した稽古道具で、新陰流の創始者上泉伊勢守信綱が考案したと言われています。 袋竹刀登場以前は木刀か刃引きの刀しかなく、稽古での負傷も多かったそうです。 発明から450年が経過しましたが、新陰流系の道場では現在でもほぼ当時の形のままの袋竹刀で稽古が行われているのは驚きです。 科学が発達し様々な新素材が開発された現代でも、成長が早く、加工も容易で、弾力、衝撃吸収力に優れた竹に勝るものはないんですね。 ▼竹を探して とはいえ、竹林のない都心部に暮らす者にとっては竹の入手も容易ではありません。 ホームセンターで園芸用のシロタケを買うしかないのですが、中国産のシロタケは苛性ソーダで油抜きをしている為繊維がズタズタになっており、ほんの数回稽古に使っただけで折れてしまい