かんぽ生命保険が郵便局を通して販売した保険で、保険料の二重徴収など数多くの不適切な事例が見つかった。顧客に不利益を与えた疑いのある契約は18万件を超える。郵便局の職員が顧客の信頼を逆手に、強引に商品を売った例もあった。民営化に欠かせないはずのガバナンスが働かず、問題が一気に噴出した。【関連記事】かんぽ不正、銀行出身「郵政スリートップ」が正念場ある郵便局長は数年前、近所の高齢者から相談を受けた。他の郵便局の渉外担当者が高齢者宅に居座り、希望しない保険契約を強引に結ばされたという。この局長は日本郵便の支社に報告したが「そんなのはいっぱいあって