東京オリンピック(五輪)ではスケートボード・ストリートの瀬尻稜さん(24)の解説が大反響を呼びました。トレンドワードの1位になり、他の解説者にも広がった「ゴン攻め」が新語・流行語大賞にノミネートされるのは確実視されているほか、「鬼やばいっすね」「いや~半端ねえっす」といった言葉遣い。NHKで解説者が使ったのは初めてとみられています。「っす」を「ス体」と命名した社会言語学者の関東学院大教授・中村桃子さんに聞きました。【取材・構成=中嶋文明】 ◇ ◇ ◇ 「いやーすごいっすね、これは」「おおヤベー、やばい技ばっかっすよ」「男子でもできる人、少ないと思うんすよ。さすがっすねー」-瀬尻さんの「ス体」は「ビッタビタ」「ゴン攻め」など独特の表現とともにバズりました。解説者の言葉遣いがオーソドックスだったスケートボード・パークの中継では、「何か物足りないと思ったら、解説が瀬尻さんじゃないからだ」