「マイブーム」「ゆるキャラ」といった言葉の生みの親であり、イラストレーター・エッセイスト・ミュージシャン・映画監督など多方面で活躍する、みうらじゅんさん。コロナ禍で自宅や事務所で過ごす時間の中で、“依頼がない絵”を描き始めたと言います。コロナの収束を締切に設定して、仕上がりが想像できない絵を描く理由とは。そして、不安をポジティブに変換させる“呪文”や、人生の助けになる“もう一つのキャラ”とは。「こういうことを考えさせたら僕は天下一」――新しい感覚を生み出し続けるみうらじゅんさんの思考法に迫ります。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュースVoice) ――みうらさんはコロナ禍で絵を描いているとうかがいました。 みうらじゅん: 僕の肩書きはイラストレーター“など”なんですが、実は自分の連載原稿に付けるもの以外、ほとんどイラストは描いていないんですよ。依頼がほぼない。「依頼されてい