写真家 篠山紀信の個展「新・晴れた日」が、東京都写真美術館で開催される。会期は5月18日から8月15日まで。 新・晴れた日展は、長嶋茂雄や輪島功一、オノ・ヨーコなどを被写体とした篠山の写真集「晴れた日」に由来。「写真はうまれながらに して大衆性を背負っているメディアである」という言葉を掲げ制作された同写真集の構造を用いながら、60年間に渡って撮影された116作品が展示される。 同展は全2部構成。第1部では、篠山が写真界で注目を集めた1960年代初期から70年代までの主要作品にフォーカス。代表作「誕生」や写真集「晴れた日」のほか、雑誌「明星」の表紙写真や1976年のヴェネチア・ビエンナーレで出品された「家」などが展示される。続く第2部では、1980年代以降の作品を中心に、昭和から平成、令和へと向かって急速な変化を遂げる東京の姿を写した篠山作品に着目。東日本大震災がもたらした痕跡や、同時代を生