11月20日に幕を開けたサッカーの祭典「FIFA ワールドカップ カタール2022」。その開会式は、ワールドカップ史上最高額をかけたと言われる豪華絢爛なものだった。スタジアムには無数の花火が打ち上げられ、モーガン・フリーマンやBTS(防弾少年団)のJUNGKOOKらが登場。会場に詰めかけた観客は熱狂に酔いしれた。さらに、日本代表は大会初戦で強豪・ドイツ代表に歴史的な逆転勝利を達成。世界が驚き、日本中が歓喜に包まれた。 そんなカタールワールドカップの裏側には、数えきれない疑惑が渦巻いているのをご存知だろうか。サッカー自体の魅力や「国際的イベント」の浮ついた雰囲気に隠された、深すぎる闇。その深淵を紹介するドキュメンタリー番組『FIFAを暴く』が、Netflixで配信中だ。私たちは、国際スポーツイベントとどう向き合うべきか。ライターの麦倉正樹が考える。 4年に一度のサッカーワールドカップだという