プロレス冬の時代と現在 90年代、プロレスはブームの頂点にあった。女子プロレスを含めた多くの団体が東京ドームで興行を打ち、空前の活況を迎えていた。しかし2000年代に突入するとK-1、PRIDEといった格闘技の台頭、スター選手の事故や死、なにより暴露本に代表されるスキャンダルの頻出によって、プロレスは一気に冬の時代を迎える。様々な団体が活動休止、分裂、規模縮小を余儀なくされ、格闘技ブームとともにその灯火が潰えるのも時間の問題かと思われていた。 だが、格闘技系の団体が様々な問題で軒並み消滅した一方で、徐々にプロレスは息を吹き返していく。そして2010年代、新日本プロレスを中心として、再びプロレス界は活況を取り戻すに至る。特に新日本プロレスは新たな客層の獲得と積極的な海外戦略も相まって、業績としてはドームツアーを開催していた黄金時代と言われる、90年代を超える売り上げを叩き出すまでに至り、ここ