(町田 明広:歴史学者) 大河ドラマと幕末維新 2021年度の大河ドラマ「青天を衝け」が終了した。コロナ禍による放送開始の遅れや、東京オリンピック・パラリンピック期間中の中断があるなど、関係者の皆さんのご苦労は、言葉では言い尽くせないのではなかろうか。筆者は全41回をすべて視聴したが、見応えのある素晴らしいドラマであったと感じている。 本作に併行して、「渋沢栄一と時代を生きた人々」を27回にわたって連載させていただいた。今回は特別編として、私の主として幕末を扱った「大河ドラマ論」をお届けさせていただくことにした。締めくくりの回として、お付き合いいただければ幸いである。 大河ドラマは、1963年(昭和38)の「花の生涯」から始まり、再来年2023年(令和5)の徳川家康までタイトルが公表されている。この計62作のうち、幕末を描いたのは「青天を衝け」を含めて15作品であり、およそ4本に1本に及ん
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