英国が香港を1997年に中国に返還して以来、香港の活動家らは完全民主化の実現を目指してきた。しかし今月5日、そうした活動は大打撃を受けた。写真は監視カメラの後ろに掲げられた香港と中国の旗。香港政府の庁舎前で昨年7月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu) [香港 5日 ロイター] - 英国が香港を1997年に中国に返還して以来、香港の活動家らは完全民主化の実現を目指してきた。これは、いつの日にか中国が約束をかなえ、普通選挙を認めるとの信念に基づいていた。 しかし今月5日、そうした活動は大打撃を受けた。中国の全国人民代表大会(全人代)が、中国で最も自由な都市である香港の政治構造を抜本的に変える計画の詳細を明らかにしたのだ。計画は「だれにでも1人1票」との理念に基づく普通選挙の約束を、ほぼなし崩しにすると批判されている。