金延幸子が1998年にリリースしていた『Fork in the Road』というアルバムが、久保田麻琴による全面的なリプダクションを施されて、再発売されることになった。金延幸子は1972年に細野晴臣のプロデュースによるデビュー・アルバム『み空』を制作。だが、《URC》からそのリリースを待たずに。アメリカのロック評論家、ポール・ウィリアムズと結婚し、渡米していた。 渡米後の金延幸子の音楽活動はほとんど日本に伝えられることがなく、長い時が過ぎて、伝説的な名盤『み空』を残した金延幸子というシンガー・ソングライターは謎めいた存在となっていった。1992年に旧友の中川五郎がサンフランシスコのレコード店でSachiko & Culuture Shock名義の『Seize Fire』というアルバムのCDを発見。それが《ミディ・レコード》から発売されて、金延幸子が現役のアーティストであることが判った。だが