タグ

ブックマーク / yosyan.hatenablog.com (30)

  • 認知症徘徊事故訴訟 - 新小児科医のつぶやき

    事件の概略はこのあたりを参照にしています。一審段階からのマスコミ記事もあるのですが、元記事を引っ張り出せなかったので記憶に頼って付け加えます。 4/24付朝日記事 4/24付日経記事 事実関係はシンプルで、 認知症で徘徊行動を起こす人をが自宅で介護していた 同居していない息子夫婦も介護に協力していた 「がまどろんだ数分の間」(朝日記事)の間に父は家から抜け出した 父は電車(JR)にはねられて死亡 JRは介護にあたっていたと息子夫婦に720万円の損害賠償を請求 一審は満額、二審は介護に直接当たっていた母()に半額の賠償を認めたこの判決を聞いて震え上がったのはまず現在認知症を持つ人を介護している人でしょう。さらに医療関係者も震え上がっています。入院患者の中には認知症患者も少なからず含まれており、病院から脱出して徘徊行動に至る患者は現実に存在するからです。その患者が今回のような列車事故を

    認知症徘徊事故訴訟 - 新小児科医のつぶやき
  • こりゃ、どう転んでもみたいな・・・の続編 - 新小児科医のつぶやき

    続編と言うぐらいですから初編があるのですが、これが随分前で、 こりゃ、どう転んでもみたいな・・・ これを書いたのが2010年9月16日になります。ほぼ3年前になります。当時引用したマスコミ記事が残っていないかと探してみると、あるもんですねぇ、 読売:http://web.archive.org/web/20100915053528/http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20100913-OYT8T00917.htm 共同:http://web.archive.org/web/20100917105610/http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091301000632.html タブ:http://megalodon.jp/2010-0914-2149-26/mainichi.jp/area/totto

    こりゃ、どう転んでもみたいな・・・の続編 - 新小児科医のつぶやき
  • ワタミと医師の世間知らず - 新小児科医のつぶやき

    出来心でワタミの事を少し調べてみました。ソースが比較的固そうなところから適当にピックアップしますが、テレビ東京の番組『日経スペシャル カンブリア宮殿』にこういう会話が放映されたとなっています。 ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」 村上龍「?」 ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」 村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」 ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」 村上「?」 ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」 村上「一週間」 ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」 村上「…んん??」 ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったの

    ワタミと医師の世間知らず - 新小児科医のつぶやき
    poohmobil
    poohmobil 2013/06/04
    声高に訴えても伝わらず、自虐的に柔らかくしても理解されず。
  • 傲慢の見本のような記事 - 新小児科医のつぶやき

    3/4付朝日新聞デジタルより、 犠牲者の氏名伝える意義は 朝日新聞「報道と人権委員会」 読んでムカムカしたので取り上げます。まずもって肝心な事を殆んど触れていないように思います。アルジェ人質事件の実名公表問題で一番世論の怒りを買ったのは何かです。日揮も政府も実名公表を控える方針としていたので、 朝日新聞は遺族をペテンにかけて実名リストを入手し、約束を踏み破ってこれを報道した この点についての御意見が見当りにくいところです。口頭の約束(だったと思う)ですから法律的にどうかは私ではわかりませんが、口頭の約束で相手を信用すると言うのは、相手を深く信頼していた事になります。そういう信頼を反故にするような人物・組織は、それだけで社会の信用を失います。朝日は白昼堂々これをやらかしたわけです。その点をまず触れないとはまさに奇々怪々です。私の知る限り、この信義違反に朝日はまともな回答は行っていないかと存じ

    傲慢の見本のような記事 - 新小児科医のつぶやき
  • 悲劇は明後日の方向に動いているような - 新小児科医のつぶやき

    ■悲劇 これは読売記事です。元記事は消えているので孫引きです。 「救急車出動せず死亡」と山形市相手取り提訴 山形大2年の大久保祐映さん(当時19歳)が昨年10月、体調を崩して山形市の 自宅から119番通報したが、救急車が出動されずに死亡したとして、埼玉県在住の 大久保さんの母親が市を相手取り、1000万円の損害賠償を求める民事訴訟を さいたま地裁熊谷支部に起こした。提訴は6月15日付。 訴状などによると、大久保さんは昨年10月31日、自宅で強い吐き気を感じるなど したため、午前5時頃に119番。通報を受けた市消防部通信指令課の職員は 「タクシーで行けますか」などと応対、救急車を出さなかった。大久保さんの家族の 依頼で自宅を訪ねた大家が11月9日、死亡している大久保さんを発見した。 大久保さんは通報後、教えられた病院やタクシー会社に電話せず、そのまま 自宅で死亡したとされる。死亡推定時刻は

    悲劇は明後日の方向に動いているような - 新小児科医のつぶやき
  • 上小阿仁村・記録のためだけに書いときます - 新小児科医のつぶやき

    もはや風物詩ですが年表をまとめておきます。 Date 事柄 補足 2007年4月 現村長が24年ぶりの選挙の末に当選 三つ巴の選挙戦 2007年5月 3代前の医師が退職 この時点で無医村 2007年11月 2代前の医師が就職 6ヶ月の無医村状態が解消 2008年3月 2代前の医師が辞意を表明 2代前の医師が辞意表明まで4ヶ月 2008年12月 2代前の医師が退職 2代前の医師は13ヶ月で退職 2008年9月 先代の医師が応募 * 2009年1月 先代の医師が就職 ギリギリ無医村回避 2010年2月 先代の医師が辞意を表明 先代の医師が辞意表明まで13ヶ月 2011年5月 前村長の再選ならず 先代の医師が退職 先代医師は2年4ヶ月で退職 2011年6月 現在の医師が就職 ギリギリ無医村回避 2012年7月 現在の医師が辞意表明 現在の医師は13ヶ月で辞意表明 村内政治的に言うと先々代村長は6

    上小阿仁村・記録のためだけに書いときます - 新小児科医のつぶやき
  • なんだ社説か・・・ - 新小児科医のつぶやき

    ssd様のおみとり様物語の文末に、 真面目な話はYosyan先生に任せた。 これを読んで「つまらんから嫌だ」と強く強く思ったのですが、義理堅くやっておきます。ネタモトは2/14付南日新聞社説です。まったくもう「社説」と言うだけでウンザリ感が10倍増しです。仕方が無いから総ざらえで行きます。 医療機関に支払われる診療報酬が2年ぶりに4月から改定されることが決まった。全体で0.004%のごく小幅な引き上げだが、薬価の引き下げ分を在宅医療の充実と病院勤務医の負担軽減に重点配分した。 在宅医療を重視したのは、患者の自宅でのみとりや緊急時・夜間の往診、訪問看護を要望する声が強まっているからだ。加速する高齢社会に対応するには、在宅での介護と医療の充実が欠かせない。患者や家族は自宅で満足のいく治療が受けられる環境が整えば、安心できる。 「在宅、在宅」と口を開けばどこかのオマジナイみたいに唱えていますが

    なんだ社説か・・・ - 新小児科医のつぶやき
  • プロの生保 - 新小児科医のつぶやき

    周期的に話題に出てくる生活保護(生保)問題ですが、小児科に関してはと言うか、私が扱う範囲では後で書類を書くのが面倒ぐらいのものです。小児医療では相手が生保であろうと、なんであろうと「早く治したい」が共通認識項目であり、少なくとも医療を行なう上ではさしたる問題を感じた事は殆んどありません。 私は小児科医なんですが、ある時期に内科をやる羽目になったことがあります。病院の事情で職の内科を病棟付きで1人で任せられた状態です。内科の後継を見つけ出すまでの「つなぎ」と言う約束のはずでしたが、内科医の後継を見つけるのは難航し、思わぬ期間をやらされたと言うところです。小児科と内科は重なる部分もありますが、重ならない部分も少なくなく、長期化に連れ勉強が必要になったのは間違いありません。 当時は開業なんて考えていなかったのですが、今となってはあの時に泥縄式でも内科知識の裾野を広げておいたのは結果的には良かっ

    プロの生保 - 新小児科医のつぶやき
  • ニュージーランド地震報道 - 新小児科医のつぶやき

    地震と言うか天災について書くのは実は当に辛いのですが、とにもかくにも亡くなられた皆様に謹んでお悔やみを申し上げ、被災者になられた方々の、これからの御苦労に「がんばってください」とだけさせて頂きます。 地震と言うのは当に恐ろしいもので、当に一瞬で日常の風景を非日常の風景に一変させます。この変化は日常というものが、いかに些細なものの積み重ねで出来ているかを思い知らされますし、これが突然失われた喪失感は、簡単には表現できるものではありません。そんな喪失感を抱いたまま、生き残った者は生き続けていかないといけません。 神戸もあの日から16年が経ち、見た目には震災のつめ跡は殆んどわからなくなっていますが、被災者にとっては今でも地震前の姿と二重写しになっています。あの日さえなければの喪失感は、被災経験者がいる限り続くと思っています。 被災者の気持ちなんてものを単純に言い表せるものではありませんが、

    ニュージーランド地震報道 - 新小児科医のつぶやき
  • 行ってしまって、終わった人のお話 - 新小児科医のつぶやき

    にゃご様からの情報です。 いまさらではありますが、かの御仁についての新ネタをご紹介します。 地元の市医師会へ産婦人科医会から質問状が突きつけられました。 なにかというと、これです。 糸島産屋プロジェクト 発起人 http://www.itoshimaubuya.com/staff 読売新聞の記事 http://goo.gl/vcrCP 映画「玄牝」でも話題になった、あの吉村医院をモデルに 「産屋うぶや」なるものを作る事業を、信友先生は推進しておられるようです。 http://goo.gl/AmJE5 とりあえず1/18付読売記事を起します。 糸島市に「産家」を 自然なお産に備えて心と体を整える場として、糸島市で「産屋」をつくろうという計画が動き始めている。児童虐待などの子育てを巡る問題が深刻化する中、母親となる女性やその家族に新たな命を産み育てる力を養ってもらおうというのが狙い。(向井由布

    行ってしまって、終わった人のお話 - 新小児科医のつぶやき
  • 本当に新聞が補助金だってさ - 新小児科医のつぶやき

    これは新聞が補助金だってさの続報になるのですが、前回の情報を先に再引用しておきます。まず2009 VOL.35 NO.7 P74 選択「経済情報カプセル」より(手打ちです)、 新聞業界も公的支援を要求/活字離れい止め策など浮上 収入源に苦しむ新聞業界をテコ入れするため、政府や行政から救済・援助を取り付けようとする仰天プランが新聞業界で浮上している。しかも、日新聞協会を挙げての構想というから驚きだ。 プランの柱は売り上げ減の一つとされる、若者の新聞離れをい止めようとするもの。若者が新聞購読する際の費用を政府が補助するよう求める考えという。このほか、各学校で新聞を読める環境を整えたり、学習教材に新聞を活用するよう行政に強く働きかける意向だ。 こうしたテコ入れを先導するのが、新たに新聞協会会長に就任した内山斉・読売新聞グループ社社長。就任を控えた今春には自らの発案で、「広告対策特別委員会

    本当に新聞が補助金だってさ - 新小児科医のつぶやき
  • 新聞が補助金だってさ - 新小児科医のつぶやき

    新聞業界の販売部数や収入や利益がかなり不透明なのは周知の通りです。とくに販売部数の裏舞台は魑魅魍魎が蠢く世界で、何人かのチャレンジャーが挑んでいますが、強烈な防衛線の前に返り討ち状態になっています。今日はそんな事にチャレンジしようとは思っていませんので、ゴチゴチの公式データをまず紹介します。どれだけゴチゴチかと言えばソースは日新聞協会だからです。 引用するのは新聞の総売上高の推移です。 年 新聞業計 販売収入 広告収入 その他収入 1997 25293 12903 9127 3264 1998 24848 12297 8584 3337 1999 24688 12876 8448 3365 2000 25223 12839 9012 3372 2001 24890 12858 8687 3345 2002 23721 12747 7709 3265 2003 23576 12640 75

    新聞が補助金だってさ - 新小児科医のつぶやき
  • 愚挙を称える暴挙 - 新小児科医のつぶやき

    まだ調子が良くないのでほんの軽くだけ、 人は見たいと思う現実しか見ない(ガイウス・ユリウス・カエサル著・内乱記より) 私もカエサルではありませんから、この言葉が指摘する人になりますが、そんな人間でも普通は見える事があります。3/23付読売新聞より、 女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った 3万5000人が都心を駆け抜けた「東京マラソン」。マラソン人気の高まりとともに、女性ランナーも急増している。妊娠7か月の妊婦、発達障害の息子を抱えた母、81歳のおばあちゃん――。風と雨に見舞われた22日、多くの女性もまた、それぞれの思いを胸にゴールを目指した。 出産を今年7月に控えながら、完走を果たした岡田綾乃さん(36)(東京都練馬区)。3年目でようやく出場権を得て、医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした。 途中、おなかが張ることもあったが、沿道では常に、夫の茂樹さん(37

    愚挙を称える暴挙 - 新小児科医のつぶやき
  • 東京妊婦脳出血死亡報道 - 新小児科医のつぶやき

    亡くなられた患者妊婦の御冥福をお祈りします。 断続的に情報が出てくるので、あくまでも現時点で私の知る限りとのお断りを入れさせて頂きます。さらにとなりますが、情報の99%はマスコミ情報でおそらく事実と考えられるものだけを出来るだけピックアップしていきたいと思います。まずは10/23付神戸新聞より時刻経過です。 日付 時刻 出来事 10/4 PM7:00頃 東京都江東区の地元産婦人科医師から都内の妊婦(36)の受け入れ可否問い合わせ、当直医が「土日は基的に母体搬送を受け入れていない」と回答、受け入れ可能な医療機関名を教える。 7:45頃 妊婦の容体が悪化し、他の医療機関が受け入れ困難だったため、再度母体搬送の依頼。当直医が産科の医師1人を呼び出す。 8:00頃 地元産婦人科医師に母体搬送が受け入れ可能と連絡。 8:18 救急車で墨東病院に到着。救急車内で意識レベル低下。 8:30頃 脳卒中が

    東京妊婦脳出血死亡報道 - 新小児科医のつぶやき
  • 2008-09-21

    今日は閑話にするつもりでしたが予定変更です。9/20付神戸新聞朝刊より、 加古川市民病院、急患死亡で敗訴 現場に波紋今も 昨年四月に言い渡された一つの判決が医療現場に波紋を広げている。加古川市の加古川市民病院が、心筋梗塞(しんきんこうそく)の急患に適切な対応をせず死亡させたとして、約三千九百万円の損害賠償を命じられた神戸地裁判決。医師の手薄な休日の急患だったことから、病院関係者は「医師不足の中で患者を受け入れている現状を考慮していない」と反発。救急患者の受け入れに慎重になる動きも出ている。一方、医療訴訟に詳しい弁護士は「過剰反応」と指摘する。(東播支社・田中伸明) 「判決を理由に、救急患者の受け入れを断る医療機関は多い」-。姫路市消防局の担当者は打ち明ける。 以前は、専門的な治療ができなくても重症患者を受け入れ、転送先が決まるまで応急処置をしていた医療機関が、受け入れに慎重になる例が目立つ

    2008-09-21
  • 無罪! - 新小児科医のつぶやき

    日付NHKニュースにて、 帝王切開で死亡 医師無罪判決 4年前、福島県立大野病院で行われた帝王切開手術をめぐり、無理な処置で女性を死亡させたとして業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科の医師に対し、福島地方裁判所は無罪の判決を言い渡しました。 他の続報については情報が手に入り次第追加したいと思います。とにもかくにも、 被告産科医師は無罪 この一報に無邪気に喜びたいと思います。

    無罪! - 新小児科医のつぶやき
  • タブロイド紙人事ニュース - 新小児科医のつぶやき

    毎日新聞英語版から過去に配信された記事の内容の下劣さは万人が認めるものです。内容的には英語の読める人間ならネットのフィルタリング規制に該当するとしてよいでしょうし、毎日新聞も「毎日新聞社はNIEの活動を積極的に行っています。 」と毎日.jp上で麗々しく書いているNIEの対象としても、不適切な新聞である事を自ら証明しています。もし高校生がMainichi Daily NewsのWaiWaiコラムを英文和訳のトレーニングに使っていたら毎日新聞はどう責任を取るつもりだったのでしょうか。 いつからWaiWaiコラムが始まったかは諸説がありますが、少なくとも5年、一説には1999年からというものもあります。どの時点から内容があれほど劣化したのか、それとも当初からそうだったのかは削除されてしまいすぐには検証できませんが、メタタグに「hentai」というキーワードを仕組ませてまでアクセスを集めようとし、

    タブロイド紙人事ニュース - 新小児科医のつぶやき
  • 秋葉原の事件 - 新小児科医のつぶやき

    秋葉原で理不尽な凶行に見舞われ命を落とされた方に哀悼の意を表し、治療中の方々の一刻も早い回復を祈ります。 これは天漢日乗様のところで見つけた秋葉原の事件に対する関東自動車のアナウンスメントです。 2008年6月9日関東自動車工業株式会社 6月8日秋葉原通り魔事件の報道について この度の事件で犠牲者となられた方々とその家族の方々に心から哀悼の意を表します。 また、怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。 お騒がせして誠に申し訳ありません。 加藤容疑者は、人材派遣会社・日研総業株式会社の社員として、平成19年11月より弊社東富士工場の塗装工程に派遣されておりました。勤務態度は6月4日(水)までは欠勤も無く、真面目に仕事に取り組んでおりました。 また、日常のミーティングを通じコミュニケーションを図り、管理、監督に努めている中では変わった様子はみられませんでしたので、今回の事件に対し

    秋葉原の事件 - 新小児科医のつぶやき
  • 毎日社説 - 新小児科医のつぶやき

    4/19付毎日新聞社説より、 社説:高齢者医療 安心の仕組み 医療費の抑制はもう限界だ 保険証があれば、いつでも、どこでも医者にかかることができる。しかも世界で最高水準の医療が、それほど大きくない負担で受けられる。日の医療が世界から高い評価を受けてきたゆえんだ。 しかし、誇りとしてきた安心の医療制度がいま、音を立てて崩れつつある。小泉純一郎内閣の「小さな政府」政策には功罪があるが、医療費抑制策によって医療制度は根幹から揺らぎ始めた。 医療崩壊ともいえる現象が一気に噴き出したのだ。小児科や産科の医師が不足し、救急医療の現場では患者がたらい回しにされるケースが相次いでいる。病院経営の赤字が膨らみ、勤務医は過酷な仕事に疲れ果て、開業医をめざして病院から去っていく。少子化対策が声高に叫ばれるのに、現実には医療ミスの裁判を恐れて産科医が減っている。 医療費の削減を狙った後期高齢者(長寿)医療制度は

    毎日社説 - 新小児科医のつぶやき
  • エープリルフールじゃありません - 新小児科医のつぶやき

    まず3/29付キャリアブレインより、 大阪府立病院(現府立急性期・総合医療センター)に勤務していた麻酔科医奥野恭嗣(おくの・きょうじ)さん=当時(33)=が死亡したのは過労が原因として、母親が府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は27日、約1億円の支払いを命じた1審判決を変更、約7700万円に減額した。 判決理由で中路義彦(なかじ・よしひこ)裁判長は「業務は質量ともに過重で死亡と因果関係がある。人員不足は勤務医の共通認識だったのに、府は体制を見直すなどの対策を立てなかった」と指摘し、1審同様、安全配慮義務違反を認定。 一方、「奥野さんは自主的な居残りなどで来の割り当てを超えて働き、健康管理を怠った面もある」として、1審判決の10%を上回る35%を損害額から減らした。 判決によると、奥野さんは1996年3月に急性心不全で死亡。死亡前1カ月の時間外労働時間は約107時間だった。(

    エープリルフールじゃありません - 新小児科医のつぶやき