前回ピックアップした『台湾はなぜ親日なのか』を経て、今度は反日国である韓国について改めて考えてみたくなり、崔碩栄さんの『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社)を手に取りました。 なお、もともと2014年に刊行されたこの作品は、2019年に情報をかなりアップデートして文庫化。当記事では文庫版の感想を書いています。 反日教育は行わているのか? 公立高校のマラソン大会で生徒たちに反日的なスローガンを叫ぶよう強制した教師が、それを拒否した学生に暴言を吐くという、2019年当時、日本でも少し騒がれた話題からスタートする本書(※事件の詳細はこちらの文春オンラインの記事へ)。 著者の崔碩栄さんはソウル生まれソウル育ち。1999年に留学生として来日し、大学院修了後は劇団四季やガンホーで日韓を橋渡しする業務に従事。2009年には一旦帰国するも、現在はふたたび日本に拠点を置いて、領土