テドロスWHO事務局長とWHOの旗。ヘビがオレンジ色のバージョンと共に。(提供:Christopher Black/WHO/ロイター/アフロ) 今日もまた、テドロス事務局長の苦悩に満ちた顔が、テレビに映る。 そのたびに、背後にはWHO(世界保健機関)のロゴマーク。 そこには、国連のシンボルマークの上にヘビが描かれている。ときにはオレンジ色で強調されている物も。 あのヘビは一体何なのだろうか。 治療の神様WHOの公式説明によると、あの杖と巻き付いたヘビは、ずっと昔から医学と医療職の象徴だったのだという。 この杖をもっていたのは、ギリシャ神話に登場するアスクレピオス。「治療の神」として、古代ギリシャ人に崇拝されていた。治療の神様と同様、ヘビが巻き付いた杖も信仰の対象となった。 アスクレピオスの彫像。蛇ともども雄々しい印象の像だ。Wikipediaより。以下同 WHOの公式サイト(英語版)による