「こんな簡単なミスをするのか!」 心が折れ退職を決意した高学歴の発達障害者 職場にうまく溶け込むには… 「光武さん、これまで自分の特性を周りに打ち明けないで働いてきたんですが、障害者雇用に切り替えて働くかどうか悩んでいるんです。相談に乗っていただけますか?」 フェイスブックのダイレクトメッセージ(DM)にこういうご相談がありました。 実はかなりこの手の相談は多く、障害者雇用を選択するかどうか、当事者の多くは悩んでいることがわかります。発達障害当事者にとって、障害者雇用を選択するかどうかはとても大きな問題です。これからのキャリアパスをどうするか、日本の障害者雇用の現状を踏まえ、少し解説してみたいと思います。 見えにくい障害特性 日本の障害者雇用の現状は、あまり良い状況とは言えません。少しずつ状況が改善されてきているとはいえ、軽作業や清掃、バックオフィスのサポートといった単純な業務に限定されて