女装専門の写真スタジオを営むフォトグラファーの立花奈央子さん。発達障害を疑い、36歳で受けた検査で自分の高IQがわかったという。「やっと光をあててくれて嬉しい」奈央子さんが語るギフテッドの生きづらさと、精神病院入院を経て“居場所”を見つけるまでを、人気連載を書籍化した『ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち』(朝日新聞出版)より、一部抜粋、再構成してお届けする。 【画像】27歳で女装専門写真スタジオを立ち上げた奈緒子さん 「教科書は一度読めばわかる」退屈な学校生活立花さんは1982年、千葉市で生まれた。千葉市といっても沿岸の都市部ではなく、内陸部の田畑や牧場に囲まれた農村地帯。父は工務店を営み、母が店を手伝った。4人きょうだいの長女で、自宅には父の見習いの青年も住み込みで働いていた。幼児のころから読書とお絵かきが大好きな子どもだったという。 ただ、親や周りの