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ゲンロン戦記の検索結果1 - 40 件 / 67件

  • 東浩紀「TwitterやYouTubeで『知の観客』をつくることはできない」 いまのネットにある「違和感」の正体

    「これでいいんですか?」って何回も何回も何回も何回も言った 【東】吉田さんの取材は緊張しますね。 ——雑談するだけなので大丈夫ですよ! とりあえず今回の本は、ライバルが『鬼滅の刃』ってぐらいに売れてるらしいじゃないですか。 【東】初速は。でも、どれくらい広がってるのかわからないですよ。そもそもゲンロンってなんだってことですからね。『ゲンロン戦記』ってタイトル自体、「これでいいんですか?」って何回も何回も何回も何回も言ったんだけど、「いや、これがいいんだ」ということで。 ——東さんがゲンロンという会社を作って大変なことになった話だから正解ではあるんですよね。なんでこれを出そうと思ったんですか? 【東】中公さんから企画が来て、「『ゲンロン戦記』って本を出しませんか?」って。これは仮題でそのうち変わるのかと思ってたら変わらないまま最後までいっちゃったっていう感じです。 ——最初からそこまで決まっ

      東浩紀「TwitterやYouTubeで『知の観客』をつくることはできない」 いまのネットにある「違和感」の正体
    • 東浩紀「これからの知識人は"もの書き"より"話し手"に変わっていく」 なぜ「動画配信」に力を入れるのか

      人は「文章に」ではなく「人に」お金を払いたかった 【東】これまでも人はコンテンツではなく、人間にお金を払ってきたんだと思うんです。ライター、言論人、なんでもいいんですが、みんな自分たちを「もの書き」だと思ってきた。なぜならば、いままでは文章を書くしか方法がなかったから。でも、人がお金を払いたかったのは「文章に」ではなく「人に」なんですよ。その意味で、しゃべるとか、動画っていうのはすごく向いてるんですよね。 文章の役割がなくなったということではけっしてないんだけど、すごい昔に戻れば、知識人だって街頭でしゃべる人間であって、文筆を生業としているわけではなかった。近代、新聞とか雑誌のシステムが普及していくなかで知識人は文章を書く人になった。そう考えると元の状態に戻ってるんじゃないかとも思うんですよね。こいつおもしろいぞっていう部分をいかに効率よく世界に届けていくか。 そのベースで集めたお金で取材

        東浩紀「これからの知識人は"もの書き"より"話し手"に変わっていく」 なぜ「動画配信」に力を入れるのか
      • 新著『ゲンロン戦記』が異例のヒット…東浩紀氏に聞く「インターネットの失われた10年間」

        哲学者の東浩紀氏の新著『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』が、世代を超えて話題を呼んでいる。 学会や文壇の常識には囚われない「知のプラットフォーム」を志し「ゲンロン」を東さんが創業したのが2010年のこと。これまでの葛藤を赤裸々につづった奮闘記は、起業家やビジネスパーソンのみならず、コロナ禍で不安を抱えながらも自分の道を切り拓こうともがく若者にも支持されている。 『ゲンロン戦記』には東さんとゲンロンが、混乱の中を戦い続けた「2010年代」が描かれている。SNSが影響力をもち、個人が自由に情報を発信できるようになったことは「アラブの春」に象徴されるような“革命”にも影響を与えた。その一方、分断やメディアビジネスにまつわる歪な構造をも生んだ負の側面もある。 「インターネットの力を信じられなくなった」と失望を語りつつ、それでもネットや出版を通じて自らが信じる哲学を試行錯誤してきた東さん。201

          新著『ゲンロン戦記』が異例のヒット…東浩紀氏に聞く「インターネットの失われた10年間」
        • 2021年の個人ブログの「誰にも言えない話をネットに書く文化」の復活と、「有料化」の話 - いつか電池がきれるまで

          あけましておめでとうございます。 本年もよろしくおねがいいたします。 昨年、2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う「新しい生活様式」に戸惑う1年になりました。昨年末から年明け、新型コロナウイルスの感染者数は収束するどころか、さらに増えてきており、多くの人たちは「コロナ疲れ」というか、「コロナ慣れ」してしまっているかのようにも感じます。正直、ここまで増えてくると、感染経路を特定するのも困難だし、ワクチンが実用化されて普及するか(とはいえ、こんな短い期間で開発されたワクチンはちょっと怖いな、とも思うのですが)、ほとんどの人が既感染者になってしまうしかないのかな、とも考えてしまいます。ただ、あまりにも急速に感染拡大すると、医療機関で対応しきれなくなってしまうため、なんとか感染者数の爆発的な拡大を抑制したいところではありますが…… このブログでは、毎年、新年最初のエントリは、「現

            2021年の個人ブログの「誰にも言えない話をネットに書く文化」の復活と、「有料化」の話 - いつか電池がきれるまで
          • 何でも無料のインターネットは、「商業道徳」を無視しすぎている 【初対談】東浩紀×楠木建 前編

            失敗→反省→自己認識のおもしろさ 【楠木】『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)を興味深く読ませていただきました。考えさせられるところが多々ありました。 【東】ありがとうございます。楠木さんのような経営学者に褒められるとちょっと恥ずかしいですね。2010年に39歳でちっちゃい会社をつくって、それから10年ほど悪戦苦闘したというだけの記録ですから。 【楠木】白状すると、東さんの著書は初めて読みました。書店で平積みされていたので、「これはおもしろそうだな……」ぐらいの興味で手にとったんです。読んでみて、期待をはるかに超える内容でした。この本で東さんの哲学・思想の一端を知ることができたので、これから『ゲンロン0 観光客の哲学』なども読んでみます。「観光」とか「誤配」といった概念は実にイイですね。 【東】『ゲンロン戦記』で初めて僕の本を読んでくれた方はけっこういるみたいです。Tw

              何でも無料のインターネットは、「商業道徳」を無視しすぎている 【初対談】東浩紀×楠木建 前編
            • 「可処分時間の奪い合い」「短尺動画の時代」なんて嘘。ITサービスの常識をひっくり返す、“超長尺”動画配信プラットフォーム『シラス』 - CX(顧客体験)のメディア「XD:クロスディー」

              「可処分時間の奪い合い」「短尺動画の時代」なんて嘘。ITサービスの常識をひっくり返す、“超長尺”動画配信プラットフォーム『シラス』 ITサービスはいま「ユーザーの可処分時間を奪い合っている」と言われている。その一つの表れが、動画の「短尺化」だ。TikTokが流行し、YouTubeは最大60秒の動画フォーマット「YouTube ショート」をリリースした。そんな「短尺の時代」のさなか、平均2.8時間もの長さの番組を配信し、2020年10月のローンチから約1年半で合計3万人ものユーザーを集める動画プラットフォームがある──日本を代表する哲学者・批評家であり、出版・放送・イベント・教育など幅広く事業を展開する株式会社ゲンロンの創業者でもある東浩紀が立ち上げた『シラス』だ。 シラスはなぜ、トレンドに反して、“超長尺”動画で多くのユーザーからの支持を集めているのだろうか。その秘密を探るため、ゲンロンの

                「可処分時間の奪い合い」「短尺動画の時代」なんて嘘。ITサービスの常識をひっくり返す、“超長尺”動画配信プラットフォーム『シラス』 - CX(顧客体験)のメディア「XD:クロスディー」
              • 米津玄師と東浩紀と三島由紀夫を結ぶ「セカイ系」という1本の線

                POPなポイントを3行で KAI-YOU.netメルマガコラム特別編! KAI-YOU Premium編集長・新見描きおろし 米津玄師と東浩紀と三島由紀夫を結ぶ1本の線 先日わりとガチでとんでもない発見をした。ノーベル賞くれって思ったけど、きっと100人いたら99人にとってはどうでもいい発見だ。 新曲「Pale Blue」制作の裏側を、恒例のYouTubeラジオで米津玄師が話していた。 離婚から始まる恋を描く『リコカツ』の主題歌として描き下ろされたこの楽曲。 「今までの人生の中で一番つくるのが大変だった」と米津が語るのは、「恋愛とは何だ?」という自問のドツボにハマってしまったからだという。 それで米津が導き出した解は、「失恋こそが恋愛において本質的なものなんじゃないか?」というものだった。それはいわゆる「さよならだけが人生だ」的な意味では全然ない。 「ひとたび恋愛の対象となる人間と出会って

                  米津玄師と東浩紀と三島由紀夫を結ぶ「セカイ系」という1本の線
                • 現代人必読の仕事論『ブルシット・ジョブ』から基礎研究の重要性を問い直す『「役に立たない」科学が役に立つ』まで色々紹介!(本の雑誌2020年10月号掲載) - 基本読書

                  まえがき 本の雑誌2020年10月号掲載の原稿を転載します。『ブルシット・ジョブ』に『言語の起源』にと大作目白押し。『「役に立たない」科学が役に立つ』も短い本ながらも現代においては重要な観点を持っている本で短くもずっしりと重い。 完全に個人的な趣味だけど『押井守の映画50年50本』は押井守の映画語り本の中では一番好きといってもいい本だし、山本貴光『マルジナリアでつかまえて』は本に書き込みを入れることについての本で、僕もめちゃくちゃ本に書き込みを入れる勢なので共感しきりだった。この本はブログでも書けなかったのでもっと書きたかったな。 ここから原稿 ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド グレーバー発売日: 2020/12/24メディア: Kindle版本書が邦訳された直後に亡くなってしまったこともあって話題となったデヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどう

                    現代人必読の仕事論『ブルシット・ジョブ』から基礎研究の重要性を問い直す『「役に立たない」科学が役に立つ』まで色々紹介!(本の雑誌2020年10月号掲載) - 基本読書
                  • 【 #ゲンロン友の声|008 】ポリコレ疲れになにか対策はありますか?

                    充実したゲンロンさまのコンテンツ、いつもお世話になっております。さてそこで質問なのですが、今世界では新反動主義や暗黒啓蒙と呼ばれるものが跋扈し、規範的な議論そのものに対してシニカルな目で見る論調が幅を利かせ、とにかく面白ければいいと、情動的なものが重視されているように見受けられます。リベラル疲れやポリコレ疲れ、込み入った議論は面倒という風潮に何か打開策はありますか? というのが質問になります。 以前、ゲンロン友の声で東さんは(以下、引用)「ひとの意識を変えるためには、その言葉を包みこむ長大な「文脈」がセットに提示されないといけない」とおっしゃっていました。愛や心や正義や真理や欲望や知といった概念について考えることや議論すること自体、「カッコつけてるだけ」、「ただの綺麗事」と見なされる文脈の方はどうすれば変えられるのでしょうか?(大阪府・20代・男性・非会員) 質問がなかなか複雑だったのです

                      【 #ゲンロン友の声|008 】ポリコレ疲れになにか対策はありますか?
                    • 東浩紀さん、大ヒット著書「訂正する力」の源は…「僕は本が読めれば、それで十分、幸せなんです」 - スポーツ報知

                      新書「訂正する力」(朝日新聞出版)が好調だ。1万部売れたらヒットの今の出版界で昨年10月末の発売以降、6万部突破という驚異的な売れ行きを見せている。著者は批評家・東浩紀さん(52)で、哲学の専門家でもある。討論番組などでも知られた論客だが、聞いてみると、30年間活動していてスポーツ新聞のロングインタビューは「初めて」とのこと。難解な話は抜きにして一体どんな素顔の持ち主なのでしょうか。「時の人」に会いに行ってきました。(内野 小百美) 優しい目をした人だ。映像で時折見せる舌鋒(ぜっぽう)鋭いやり取り。普段から“ピリピリの人”だったらどうしよう…。こちらから取材を申し込んでおきながら一抹の不安。しかし心配は杞憂(きゆう)で、どこか「くまのプーさん」を思わせるほんわかした印象。受け答えも柔和そのもの。「スポーツ紙の取材は今までなかったので珍しいなと思って」。話題の「訂正する力」が、これまでの読者

                        東浩紀さん、大ヒット著書「訂正する力」の源は…「僕は本が読めれば、それで十分、幸せなんです」 - スポーツ報知
                      • 【 #ゲンロン友の声|007 】国に補償を求める芸術家をどうしても「ダサい」と感じてしまいます

                        質問【コロナ禍において国に補償を求める芸術家をどうしても“ダサい”と感じてしまいます】 本日、カンパ商品の「新対話篇」が届き、早速読んでいるところです。最高に面白いです! さて、「新対話篇」に掲載された、鈴木忠志氏の発言「積極的に差別されるような方法として、芸術を選んできた。」に関して、東さんに質問させていただきたいと考え、メールを送ります。 鈴木氏の発言は、日本において、音楽や演劇などに携わる多くの芸術家が、国家の助成金・補助金をもらうことで成立している実態についての、芸術家側の言葉として、非常に重要な発言のように感じました。 特に現在、新型コロナウイルスに関しては、多くのアーティストが国の補償を求めています。 それ自体は、「人が集まること自体が困難な状況」である中、当然のことだと思います。 しかし、「アーティストが差別されることをあえて選ぶことが重要」であるするならば、国に保障を求める

                          【 #ゲンロン友の声|007 】国に補償を求める芸術家をどうしても「ダサい」と感じてしまいます
                        • 東浩紀による自伝的経営奮闘記──『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる』 - 基本読書

                          ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) 作者:東浩紀発売日: 2020/12/11メディア: Kindle版この『ゲンロン戦記』は、ゲンロンという、SF作家養成や批評家養成スクールを開いたり、批評家や作家や哲学者らの対談イベントを自前のカフェで開いたり配信したりして利益を出している小さな会社を経営していた東浩紀氏の自伝的奮闘記である。経営本であるというと基本的には大成功を収めた人がその華々しい経歴やその経営哲学を語るものだが、本作で描かれていくのは無残な失敗の連続だ。 それも、「それならしょうがねえよな」と同情してしまう失敗、というより理念や理想が先行してそのうえ行動力も伴っているがゆえに実態がまるで追いつかず、「そんなことやっているんですか……」と絶句してしまうような失敗が多。それを真摯に反省し、なんとかしようと奮闘し、また同じような失敗をして落ち込む……という繰り返しが

                            東浩紀による自伝的経営奮闘記──『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる』 - 基本読書
                          • 【 #ゲンロン友の声|011 】どうすれば読みやすい文章を書けるようになりますか

                            東さんの文章を読むたび、自分でも文章を書きたくなります。そして、当たり前だけど面白くて読みやすいことは大事だなと気づかされます。ただ、面白さは才能とか好みが大きいのかもしれません。どうすれば読みやすい文章を書けるようになりますか。東さんがふだん意識しているポイントをお聞かせください。(三重県・10代・男性・会員) 質問ありがとうございます。読みやすい文章だと評価いただいて嬉しいです。ぼく自身つねに文章の読みやすさを心がけていて、いろいろ自分独自のルールもないわけではありません。たとえば、これはしばしば言っているのですが、ぼくは段落の機能をとても重視しています。ひとつの段落では原則的にひとつのことしか主張しないようにしていて、そんな段落を複数まとめて2000字から4000字の「ユニット」なるものをつくり(ぼくの文章にはときどき1行空きがあるはずですが、それがユニットの隙間です)、そのなかで基

                              【 #ゲンロン友の声|011 】どうすれば読みやすい文章を書けるようになりますか
                            • 東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い - 石戸諭 |論座アーカイブ

                              東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い ネットに夢を抱いた哲学者が立ち上げた「ゲンロン」の戦績と失敗の遍歴と重ね合わせて 石戸諭  ノンフィクションライター 『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)という本で、東浩紀さんの聞き手と構成を務めた。本書の概要は、公式ホームページにうまくまとまっている。 《難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設……いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。10年の遍歴をへて哲学者が到達した「生き延び」の論理》 5回にわたるインタビューを読み返し、そして構成するなかで、私も

                                東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い - 石戸諭 |論座アーカイブ
                              • 非営利のはてな村とロスジェネの遺産 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

                                ずるずると終わらない「はてな村論」ですが、お金の話が出てきて、だいたいの結論は出たと思います。こちらの話の通り、はてなに記事を書いても儲からない。一時期は、商業誌ライターへの登竜門であったこともありましたが、今はnoteのほうが優勢でしょう。本当にただの「ブログを書く場所」が今のはてな村です。才覚ある人々は出ていってしまった。 phenomenon-2.hatenadiary.org ネットで「マネタイズ」という言葉が流行ったのもずいぶん前のことです。いまや、ネットで書くことで金銭を得るのは当たり前のことになりました。出版社が作家の連載を企画し、それが再録されて本になる時代です。私が初めてインターネットに接続したのは1998年ですが、当時は検索ツールもなく、私は何をしていいのかわからないので、なぜか山伏が修行している写真が掲載されているサイトを延々と見ていました。20年でネットは全くの別物

                                  非営利のはてな村とロスジェネの遺産 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
                                • 【 #ゲンロン友の声|009 】大切なものを子供に伝えようとするのは傲慢でしょうか

                                  先日の、2020年前半めった斬り!時事放談にて、質問に答えてい頂いた介護士です。全体と個別の命法を切り離し、個別で判断していくタフさを持てるように積み重ねていきたいと思います。ありがとうございました。 東さんのご意見を頂きたく投稿します。 私は、「悪の愚かさが伝わる」ことと「生き延びる=死んでも受け継がれていく」ことは、とても近い部分があるのではないかと思っていて、一方ではそのためには私の仕事のような関係性の人間(介護の仕事に限らず)が役に立っているのではないかと考えています。しかし他方で、それは傲慢な考えではないのか、と疑問もあります。 老人ホームには様々な方がいますが、特に、ろくでもない親である高齢者とそのご家族との関わりを持つ中で、そのように感じることがあります。 15年ほどの私の経験の中でも少ない例ではありますが、「加害者の親と被害者の子供」に見えていた関係が、許す許されるではなく

                                    【 #ゲンロン友の声|009 】大切なものを子供に伝えようとするのは傲慢でしょうか
                                  • ブルボン小林が語る「富田童子『BOYS OF THE DEAD』と東浩紀『ゲンロン戦記』」の話 : -

                                    TBSラジオ『たまむすび』 2021年03月03日放送「マンガ、ときどき本」 パーソナリティ : 赤江珠緒 パートナー : 博多大吉 ゲスト : ブルボン小林 TBSラジオの番組『たまむすび』内「マンガ、ときどき本」コーナーでブルボン小林さんが「富田童子『BOYS OF THE DEAD』と東浩紀『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』」について話されていました。 ■富田童子 『BOYS OF THE DEAD』 (プランタン出版 2020年) https://www.c-canna.jp/c/item/82960029086450000000.html ■東浩紀 『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』 (中公新書ラクレ 2020年) https://www.chuko.co.jp/laclef/2020/12/150709.html 赤江珠緒 さあ、では「マンガ、ときどき本」本題に入り

                                      ブルボン小林が語る「富田童子『BOYS OF THE DEAD』と東浩紀『ゲンロン戦記』」の話 : -
                                    • 「確実に文化を貧しくする」SNSによる負の影響と戦い続けた10年間を東浩紀が振り返る | 文春オンライン

                                      Twitter、Facebook、Instagram……2010年代はSNSが爆発的に普及し、さまざまな分野で大きな影響力を持つようになった。中東で行われた民主化運動「アラブの春」もSNSが大きな役割を果たしたといえるだろう。 しかし、SNSの隆盛は、しっかりとした主張のうえで地道に活動するよりも、瞬間的に耳目を集める話題を打ち出した方が賢く有効だという風潮ももたらしたと語る作家・思想家の東浩紀氏。ここでは、同氏の新著『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』を引用し、わかりやすさばかりが求められる風潮に抗い、「べつの可能性」を生み出してきた悪戦苦闘の日々を振り返る。 ◇◇◇ SNSが社会に大きな影響力を与えるようになったテン年代 なぜゲンロンという会社を立ち上げたのか。それは時代と無関係ではありません。まずは大きく時代から振り返ってみます。 株式会社ゲンロンは2010年4月に創業しました(正

                                        「確実に文化を貧しくする」SNSによる負の影響と戦い続けた10年間を東浩紀が振り返る | 文春オンライン
                                      • “クリエイティブ勢”の傲慢と失敗|嘉島唯

                                        同じ言葉でも「誰が言ったか」で印象が格段に変わることがある。重みが違うのだ。 例えば、「音楽に力はない」という意見は、一流の音楽家と私が発したものだと説得力がまるで違う。一流の人が発する本質を目の前に、素人はうなずくことしかできない。 東浩紀さんの最新作『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』は、まさに「この人に言われてしまったら、もう反論できない」と思わされる一冊だった。 "クリエイティブ勢"本書は、哲学者として第一線を走ってきた東浩紀さんが、2010年に自身の会社「ゲンロン」を立ち上げ、失敗を繰り返しながら創業10年を迎えるまでの話が綴られている。 記事のタイトルに"クリエイティブ勢"という単語を持ってきてしまったが、これは本書を読んで私の頭に浮かんだもので、東さんはこの言葉を使っていない(ので、不本意な解釈かもしれない)。ここで言う"クリエイティブ勢"は、広告とかアート、音楽や映像とい

                                          “クリエイティブ勢”の傲慢と失敗|嘉島唯
                                        • 「NHK出版新書を探せ!」第13回 新自由主義、功利主義をどう乗り越えるか?――梶谷懐さん(経済学者)の場合〔後編〕|本がひらく

                                          「NHK出版新書を探せ!」第13回 新自由主義、功利主義をどう乗り越えるか?――梶谷懐さん(経済学者)の場合〔後編〕 突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。 ※第1回から読む方はこちらです。 <今回はこの人!> 梶谷 懐(かじたに・かい) 1970年、大阪府生まれ。神戸大学大学院経済学研究科教授。神戸大学経済学部卒業後、中国人民大学に留学(財政金融学院)、2001年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学)。神戸学院大学経済学部准教

                                            「NHK出版新書を探せ!」第13回 新自由主義、功利主義をどう乗り越えるか?――梶谷懐さん(経済学者)の場合〔後編〕|本がひらく
                                          • 【新連載】CTO・VPoEが語る。開発組織をスケールさせるヒント(GMOぺパボ CTO 栗林氏)|TECH TEAM BUILDERS #2 | TECH TEAM BUILDERS

                                            スタートアップはプロダクトファーストが大事。しかし、最初から独自のカルチャーも作り込むべきソフトウェアサービス開発に優秀なエンジニアの存在は不可欠です。しかし設立間もない無名のベンチャーにとって、エンジニアの獲得は簡単なことではありません。本シリーズでは、シード期、アーリー期に直面しがちな、エンジニアの採用や育成にまつわる困難を乗り越え、成長を成し遂げた著名企業の技術トップを直撃。エンジニア組織をスケールさせる秘訣やヒントを探っていきます。新連載となる『技術トップが語る。エンジニア組織をスケールさせるためのヒント』第2回となる今回は、レンタルサーバー「ロリポップ!」やネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、ハンドメイドマーケット「minne」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」などを運営するGMOペパボの取締役CTO、栗林健太郎氏の登場です。 GMOペパボ株式会社

                                              【新連載】CTO・VPoEが語る。開発組織をスケールさせるヒント(GMOぺパボ CTO 栗林氏)|TECH TEAM BUILDERS #2 | TECH TEAM BUILDERS
                                            • 東浩紀、「SNS民主主義の夢と挫折の10年間」を語る! - 社会 - ニュース

                                              「最大の人口を持つ団塊ジュニアが老後を考える世代になったことは、今、希望が語られない大きな要因になっていると思います」と語る東浩紀氏 経営者としての10年間の歩みをつづった新刊『ゲンロン戦記』が話題を呼んでいる東浩紀(あずま・ひろき)氏。同書で聞き手・構成を務めたノンフィクションライターの石戸諭(いしど・さとる)氏を相手に、3・11直後、SNSやデモが爆発的に広まったものの、政治的麻痺が進んでしまった"テン年代"を振り返る。 ※この記事は、3月8日発売の『週刊プレイボーイ12号』に掲載されたものです。 ■デモに期待できなくなった10年石戸 2011年3月11日の東日本大震災、東京電力福島第一原発事故を機に大きく市場を拡大し、一般に普及したメディアに、ツイッターを筆頭にしたSNSが挙げられます。ツイッターの月間アクティブユーザー数は2017年時点ではありますが、国内でも4500万人を突破して

                                                東浩紀、「SNS民主主義の夢と挫折の10年間」を語る! - 社会 - ニュース
                                              • 東浩紀、「SNS民主主義の夢と挫折の10年間」を語る!(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

                                                「最大の人口を持つ団塊ジュニアが老後を考える世代になったことは、今、希望が語られない大きな要因になっていると思います」と語る東浩紀氏 経営者としての10年間の歩みをつづった新刊『ゲンロン戦記』が話題を呼んでいる東浩紀(あずま・ひろき)氏。同書で聞き手・構成を務めたノンフィクションライターの石戸諭(いしど・さとる)氏を相手に、3・11直後、SNSやデモが爆発的に広まったものの、政治的麻痺が進んでしまった"テン年代"を振り返る。 【写真】東浩紀氏×石戸諭氏 ※この記事は、3月8日発売の『週刊プレイボーイ12号』に掲載されたものです。 ■デモに期待できなくなった10年 石戸 2011年3月11日の東日本大震災、東京電力福島第一原発事故を機に大きく市場を拡大し、一般に普及したメディアに、ツイッターを筆頭にしたSNSが挙げられます。ツイッターの月間アクティブユーザー数は2017年時点ではありますが、

                                                  東浩紀、「SNS民主主義の夢と挫折の10年間」を語る!(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース
                                                • 出版状況クロニクル154(2021年2月1日~2月28日) - 出版・読書メモランダム

                                                  21年1月の書籍雑誌推定販売金額は896億円で、前年比3.5%増。 書籍は505億円で、同1.9%増。 雑誌は391億円で、同5.7%増。 前月の20年12月に続くトリプル増である。 雑誌の内訳は月刊誌が321億円で、同8.9%増、週刊誌は69億円で、同7.2%減。 返品率は書籍が31.9%、雑誌は42.3%で、月刊誌は42.2%、週刊誌は42.5%。 月刊誌の大幅プラスはコミックス『呪術廻戦』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『鬼滅の刃』(集英社)の爆発的売れ行きによるものだが、返品率は書籍よりも高く、週刊誌とともに高止まりしている。 コミックスの書店店頭の売上は30%増で、20年10月からのアニメ放送の『呪術廻戦』はシリーズ累計で3000万部を突破したようだ。 20年に続き、コロナ禍の中でも、販売状況はコミックス次第ということになるのだろうか。 1.出版科学研究所による20年度の電

                                                    出版状況クロニクル154(2021年2月1日~2月28日) - 出版・読書メモランダム
                                                  • 宇野重規が、東浩紀の挑戦に見出した意義「当初の狙いとは異なる人や場所へ」 書評:『ゲンロン戦記』東浩紀・著|教養|婦人公論.jp

                                                    『民主主義とは何か』などの著書のある宇野重規氏(東京大学教授)は、新たな思想の拠点をつくりあげようとする東浩紀氏をどう分析するのか。東氏の10年間の挑戦を綴った『ゲンロン戦記』から読み解くとーー ルソーの現代性を鮮やかに浮かび上がらせた はじめに書いておくが、筆者は東浩紀さんと親しいわけではない。たしかに東さんが運営するゲンロンカフェに参加したことはある。そのトークイベントの一部が、東さんの『一般意志2.0』の文庫版に収録されてもいる。スタジオを探せば、どこかに筆者のサインが残っているはずだ。とはいえ、東さんとちゃんと話したのはそれきりであり、その後は会う機会もない(お誘いは受けたが、こちらの事情で実現していない)。 ときどきTwitterで見る限り、必ずしも政治的意見が一致するわけでもない。というよりも、正面からぶつかることの方が多いかもしれない(上記のイベントでも、二人の違いが明らかに

                                                      宇野重規が、東浩紀の挑戦に見出した意義「当初の狙いとは異なる人や場所へ」 書評:『ゲンロン戦記』東浩紀・著|教養|婦人公論.jp
                                                    • 【 #ゲンロン友の声|016 】子供の「生きていることの不思議」に東さんならどう答えますか?

                                                      小学一年生の娘が、「@@ちゃん(自分のこと)はどうして生きているんだろう?」と、ふと聞いてきました。 自分が生きていることを不思議に思うことは共感できますし、「そんなことを考えられるほど大きくなったのか」と親として嬉しく思いました。しかし、返答に困りました。 「生きてる理由は自分で決めてもいいんだよ。」って、実存っぽいことを答えましたが、娘には全く響いておらず……。 また、別の日、「魂は生きているの?」って聞かれ、再び返答に困り……、「魂と体は別のモノなの?」と聞き返すのが限界でした。娘はマジでした。 小さい子供でも立派に哲学を問うことができます。東さんならどう答えますか? (岡山県・30代・男性・会員) ご質問ありがとうございます。いい話ですね。ふたつ質問があるのですが、前者のみに答えます。おそらくはそれで答えになっていると思います。さて、ぼくにも娘がいます。ぼく自身はかつて似た質問にど

                                                        【 #ゲンロン友の声|016 】子供の「生きていることの不思議」に東さんならどう答えますか?
                                                      • クイズ王・徳久倫康「シンキングタイム」の使い方。ゲンロンで働く気はあるか、と問われて 『ゲンロン戦記』(東浩紀・著)に寄せて|教養|婦人公論.jp

                                                        哲学者の東浩紀さんが会社をつくり、10年間の挑戦を綴った『ゲンロン戦記』が話題を呼んでいる。哲学の実践を目指すなか、その道のりは予期せぬ失敗やトラブルの連続だった。2018年末、社内の混乱が頂点に達し、会社を解散しようとした東さんに、「困ります。続けるべきだし、続けたい」と言った最古参社員がいた――。ゲンロンの激動の時代を見つめてきた徳久倫康さん(現取締役)に寄稿してもらった。 「押してから考える」スキル ぼくはクイズを趣味にしている。なかでも早押しクイズを中心とした、いわゆる「競技クイズ」のプレイヤーで、全国の大会に頻繁に足を運んでいる。「クイズ王」としてテレビ番組に呼ばれたこともある。 早押しはたんに多くのことを知っていれば勝てるというものではなく、得点状況の判断や問題傾向からの類推、相手の得意ジャンルや戦略の把握など、さまざまな要素を複合したうえでの判断が求められる。意外と重要なのは

                                                          クイズ王・徳久倫康「シンキングタイム」の使い方。ゲンロンで働く気はあるか、と問われて 『ゲンロン戦記』(東浩紀・著)に寄せて|教養|婦人公論.jp
                                                        • 【 #ゲンロン友の声|001 】子どもを生み出すことへの躊躇いをいかにして退けましたか?

                                                          こんにちは。ゲンロンの出版物・メルマガ等いつも楽しく拝見しています。娘さんのいらっしゃる東さんへ大変恐縮な質問なのですが、東さんは自身の子どもが生まれるに際して、反出生主義的な言説(子どもが幸福になれるか分からないのに子どもをこの世界に生み出すことへの躊躇い)をいかにして退けましたか?上記の質問は、先日の東さんの生放送「東浩紀がいま考えていること」のなかで”親にとって子が生まれることは偶然であるが子どもにとっては絶対的”であることの非対称性について言及されていた際に思ったことです。この非対称な親と子の関係の下で、上記の躊躇いはいかに乗り越えられるのか、また親は子どもの幸福という倫理的責任をどこまで引き受け、どこまで開き直るべきなのか、東さんのご意見を伺えたら幸いです。(東京都・20代・男性・友の会会員) ぼくの娘が生まれたのは2005年です。当時は反出生主義という言葉はありませんでした。し

                                                            【 #ゲンロン友の声|001 】子どもを生み出すことへの躊躇いをいかにして退けましたか?
                                                          • 東浩紀「TwitterやYouTubeで『知の観客』をつくることはできない」 いまのネットにある「違和感」の正体 (7ページ目)

                                                            「結局俺が支えている」という意識こそが問題だと気がついた ——そういう理想でゲンロンを初めて。 【東】ただ、モデルを作っただけで、結局ぼくが体力があるあいだ頑張って維持して、ぼくが倒れたらダメになるようだったら、やはりモデルは正しくなかったことになる。だから、これをモデルとして離陸させることが今後もぼくの目標なんですよ。ただ、これはいまはクリアに言えていますが、『ゲンロン戦記』に書いてあるとおり、長いあいだどこかで結局俺が支えている、とも思ってたわけですよ。その意識こそが問題だと気がつくのが2018年の末なんですね。 ——それでゲンロンの代表を降りて。 【東】代表を降りて、いまシラスというプラットフォームも始めて。シラスはいろんな人たちがテナントとして入ってくれることを想定しています。 ——東さん的な頭のいい人の失敗例としてよく見るのが、ほかの人たちもみんな自分ぐらいできて当たり前だと思っ

                                                              東浩紀「TwitterやYouTubeで『知の観客』をつくることはできない」 いまのネットにある「違和感」の正体 (7ページ目)
                                                            • 【 #ゲンロン友の声|013 】あなたを好きなひとも必ずいます

                                                              人から嫌われるのが怖いです。嫌われたんじゃないか、と考えるとものすごい落ち込みます。東さんはこういう悩みに対しては、どう対処すればいいと思いますか? お答えいただけると幸いです。(長野県・10代・男性・会員) よい質問をありがとう。10代の方とのことで、悩みはよくわかります。ぼくも悩みました。そう見えないかもしれませんが、ぼくも嫌われるのは嫌いです。しかもかなり嫌いなほうだと思います。ひらたくいえば、自意識過剰で被害妄想の気があります。そんなぼくは、ひとと話したあとは、いつも嫌われたのではないかと落ち込みます。いまでもそうですが、若いころはとくにそうでした。そして嫌われたくないと思うあまりに、一生懸命我慢して、サービスして、道化を演じて、でもそれが逆にやりすぎだとかハラスメントだとか言われてますます落ち込む、あるいは癇癪を起こす、そんなぼくをみんなますます嫌いになる(ような気がする)・・・

                                                                【 #ゲンロン友の声|013 】あなたを好きなひとも必ずいます
                                                              • 【 #ゲンロン友の声|020 】音楽やスポーツはどのように社会と共存すべきでしょうか

                                                                はじめまして。いつもシラスなど興味深く拝見させていただいております。 質問なのですが、音楽,スポーツはどのように社会と共存していくべきなのでしょうか? これまでのコロナ禍では、フェスやスポーツ観戦などのイベントが中止や実施方法の見直しが行われています。主催者や出演者なども今は我慢の時だからと異論はあまり唱えられていなかったと思います。 音楽やスポーツなどの娯楽が人生に幸福をもたらすものであるということはわかっているのですが、同時に、それらは突き詰めれば人間の生命活動にとっては不要なものに分類されるとも考えています。とすると,いつまでも再開を主張しないままでは音楽やスポーツは忘れ去られるか縮小していくのではないかと思います。 他方、その必要性を声高に主張した場合には、社会から「危機的状況なのにわがまま言うな」というような反応があり、明示的に排除される可能性もありえたと思います。 このような時

                                                                  【 #ゲンロン友の声|020 】音楽やスポーツはどのように社会と共存すべきでしょうか
                                                                • ゲンロン社長 上田洋子 インタビュー(前編) 「すこし贅沢に作りましょうという気持ちになったことで、すごくいい本にすることができた」|文化|中央公論.jp

                                                                  ――今回の『ゲンロン12』はコロナ禍での編集となりました。これまでの号から何か変化はありましたか? 編集方針として、コロナを大々的に特集するといった考えはありませんでした。唯一、11号から始まった「ゲンロンの目」というエッセイのコーナーでは、「家」や「家族」に関連する原稿を依頼しました。コロナ禍ではステイホームが叫ばれ、家や家族を大切にするという伝統的な価値観が戻ってきたように見える。けれども家や家族との関係は人それぞれで、いろんな考えがあるはずです。前号に続いてご寄稿いただいた柳美里さんの「ステイホーム中の家出2」も、コロナ禍をきっかけに家や家族を広い視野から捉え直すエッセイです。 特集テーマの「無料」にかんしては、昨年10月に自社の映像配信プラットフォーム「シラス」を作ったことが大きいです。コンテンツを無料にせずに、有料で提供することの意味について、『ゲンロン』の編集長で、シラスの発案

                                                                    ゲンロン社長 上田洋子 インタビュー(前編) 「すこし贅沢に作りましょうという気持ちになったことで、すごくいい本にすることができた」|文化|中央公論.jp
                                                                  • 【 #ゲンロン友の声|019 】どうしたら本が早く読めますか

                                                                    東さん、こんにちは。ゲンロンの本やシラスの放送をいつも楽しく読んで/見ています。 以前、突発放送のなかで東さんがものすごい勢いで文章を読んでいる様子を拝見しました。仕事柄たくさん文章を読む機会があるので、読むスピードを上げるコツがあれば教えてほしいです。(東京都・30代・男性・会員) こんにちは。シンプルでいい質問だと思います。ぼくもツイッターで炎上しているばかりでなく、こういうノウハウ系というかライフハック系の質問にもどしどし答えていきたいものです。 というわけでマジメにお答えしますと、ぼくはけっして速読術を学んだわけではありません。でも職業柄開発してきた独自の方法論はあって、それは「段落の最初と最後の文だけを読む」というものです。たぶん放送でご覧になったのはそれだと思います。 段落は意味のまとまりです。導入は頭に書かれ、結論はだいたい最後に来ます。それ以外の部分は、議論を補強する例示な

                                                                      【 #ゲンロン友の声|019 】どうしたら本が早く読めますか
                                                                    • 東浩紀氏「どうやって米欧は医療崩壊を乗り越えたか、あるいは共存しているかを学び、政策に活かすべきではないでしょうか」

                                                                      東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma 最近はすっかりゲンロン戦記宣伝アカウントになっているここですが、本来は、いちど削除したアカウントをコロナ禍で復活させたものでした。というわけで、ちょっとだけ書きます。(→) 2021-01-05 01:50:49 東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma 緊急事態宣言再発令が近づいているようですが、ぼくが懸念するのは、緊急事態宣言発令にもかかわらず大した効果がない→私権制限・罰則強化→それでも効果がない→さらに制限という悪循環です。そのリスク管理なく再発令は反対です。(→) 2021-01-05 02:04:23 東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma 変わった言い方をしますが、ぼくにはいまの緊急事態宣言発令は「一夜漬けでとにかく期末いい点とろう」みたいな態度に見えます。実際4月には短期間我慢すれば問題解決と言われました。

                                                                        東浩紀氏「どうやって米欧は医療崩壊を乗り越えたか、あるいは共存しているかを学び、政策に活かすべきではないでしょうか」
                                                                      • 会社経営の真実がわかる277ページ

                                                                        会社経営の真実がわかる277ページ 2020.12.11 Updated by Ryo Shimizu on December 11, 2020, 09:43 am JST 会社に郵便が届くと、最近は僕の手元にくるまでにタイムラグが有る。 昨日、届いていた本を見たら、あまりのヒキの強さに一気に全部読んでしまった。 本書は筆者の友人でもある合同会社ゲンロンの東浩紀氏による、「経営奮闘記」である。 東氏は数年前に体調を崩して合同会社ゲンロンの代表を交代するが、そこに至るまでの10年間にも及ぶ紆余曲折と苦悩といったものがあまりにも赤裸々に描かれている。 筆者の知っている事件もあれば、知らなかった事件もあり、彼がどれほどの苦労をしてこれだけの会社を経営してきたのかということがわかる。 会社を10年続けるというのは非常に大変なことだ。 10年間成長を維持するというのはもっと大変である。 本書の中で、

                                                                          会社経営の真実がわかる277ページ
                                                                        • 『ゲンロン戦記』東浩紀が僕に語った大いなる「失敗」|文化|中央公論.jp

                                                                          『ゲンロン戦記』は、作家・思想家の東浩紀氏が哲学の実践を目指すなか、中小企業の経営者として遭遇した予期せぬ失敗やトラブルを記した奮闘記である。 難解な哲学研究から出発し、オタク文化やネット社会を縦横に論じた時代の寵児がなぜ、中小企業ゲンロンを創業することになったのか。ゲンロンで事件が起こり危機に陥ったとき、なにを考え、どんな行動をとってきたのか。本書の聞き手でもあるノンフィクションライターの石戸諭氏が、東氏から引き出した答えとは――。 「人間・東浩紀」と「法人・ゲンロン」 『ゲンロン戦記――「知の観客」をつくる』という本は、東浩紀さんも書いているように聞き手と構成を務めた僕の関心が強く反映されている。では、その関心とは何か。僕の関心は、一貫して「人間・東浩紀」と「法人・ゲンロン」に向いている。 1984年に生まれ、ゼロ年代に学生時代を過ごした僕にとって、東さんは存在を知った時からスターの一

                                                                            『ゲンロン戦記』東浩紀が僕に語った大いなる「失敗」|文化|中央公論.jp
                                                                          • 【 #ゲンロン友の声|027 】子供が生まれてから本を読む気になれません

                                                                            こんにちは。いつも楽しく拝聴させていただいています。 私は子どもが産まれてから本を読めなくなってしまったことに悩んでいます。 毎日仕事と育児で余裕がないせいでしょうか、仮に1人の時間があったとしても、ぼーっと過ごしてしまい、本を読めません。昔はもっと簡単に本の世界に入っていけたのに、今は文字を頭に入れることを自分の脳が拒否しているような感覚です。 今の慌ただしい暮らしの中では、通勤中や料理中、寝る前にシラスを聞くのが自分の一番の息抜きであり刺激です。シラスを聞いていることで、母ではない自分を大切にできているように思います。 学生時代は本が好きで、浅く広くいろんなものを読んでいました。 今は本を買ってみたものの、部屋に置いてあるだけでページをめくる気になれない本が何冊かあり、そのことに罪悪感を持ってしまいます。 シラスを耳で聞くだけではなく、シラスやゲンロンで紹介される本ももっと気負いなく楽

                                                                            • 【 #ゲンロン友の声|021 】哲学は平易な言葉で要約できますか

                                                                              「頭がいい人は難しいことをバカにでもわかるように話せる」という話を聞いたとき、難しいことにも色々あって、簡単にできるものとできないものがあるだろうと思ったのですが、難解な言葉が並んだ哲学書はどっちなんだろう、と思いました。東さんは平易な言葉で要約するのがとても上手い印象がありますが、東さんの手にかかれば、ほとんどの哲学書は高校生にも分かる言葉でパラフレーズされてしまうのでしょうか?(奈良県・20代・男性・非会員) ご質問ありがとうございます。結論からいうと、哲学は前者、つまり「簡単な言葉で表現できるもの」だと思います。ただ、簡単な言葉で表現したら簡単になるかといえば、そう簡単なものでもない。 ぼくはしばしばいうのですが、哲学は観光ガイドに似ています。旅行の前にガイドを読む。どこに行くとなにがあって、それはどんなもので、そこに行くにはこのバスを使えとか地下鉄のほうがいいとか時間がかかるから気

                                                                                【 #ゲンロン友の声|021 】哲学は平易な言葉で要約できますか
                                                                              • 【批評の座標 第6回】東浩紀の批評的アクティヴィズムについて(森脇透青)|人文書院

                                                                                批評のみならず書籍出版や人文系のイベントスペースの運営等を通じて、ゼロ年代以降の批評界を牽引し続けている東浩紀。東が「再発明」した「ポスト・モダン」「誤配」等の概念を文脈に即して読解し直し、その活動全体から東の批評的視座を見いだします。執筆者は気鋭のデリダ研究者であり、批評誌『近代体操』を主宰・運営する森脇透青です。 批評の座標 ――批評の地勢図を引き直す 東浩紀の批評的アクティヴィズムについて森脇透青 1. 終わってくれないポスト・モダン 東浩紀(1971-)は批評家にして活動家である。このテーゼは揶揄でもアイロニーでもない。私たちは本稿を通じて、東の「批評活動」の系譜を記し、このテーゼを証明することになるだろう。 東浩紀は一般に「ポスト・モダン」の擁護者として理解されている。それも相対主義者の左翼嫌い、運動嫌いとして理解されている。しかし、東の活動について記述するうえでまず次の点を確認

                                                                                  【批評の座標 第6回】東浩紀の批評的アクティヴィズムについて(森脇透青)|人文書院
                                                                                • 東浩紀著『ゲンロン戦記』が売れているのはうれしい驚き まるで菊池寛のトラブル奮闘記

                                                                                  批評家による会社経営の記録 東浩紀さんの『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ)を読んだ。まるで菊池寛の文藝春秋創業を思わせるような会社の滑り出しの手作り感や最先端感と、会社が実体を持ち始めていったときの大変さ。経営実務を任せていた人の使い込みあり、勤務の懈怠あり、トラブルずくめの奮闘記である。 カリスマ的人物の実力の上に乗っかって、当たり前のように自分の食い扶持があると考えるスタッフに対する違和感。一方で、自分と似た匂いがする人に対して、志を同じくしてくれると思って期待する東さんの甘さ。でも、それゆえに生まれる貴重な出会いもある。学びとしては、会社はみんなのものというのは欺瞞であるし、実際にみんなのものにはなっていないことだろう。オーナー経営者は孤独であり、そうでなければならないということかもしれない。 本書は事業を拡大していくときの教訓にも満ちている。手を広げることの問題点と、その間違いを含

                                                                                    東浩紀著『ゲンロン戦記』が売れているのはうれしい驚き まるで菊池寛のトラブル奮闘記