買い物客やビジネスマンなどでにぎわうロンドン中心部のリージェント・ストリート。比較的混み合っているがマスクを着けない人が多数派だ=2021年10月、服部正法撮影 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的感染爆発)から2年。この間、英国に暮らし、日英両政府の対応や両国に暮らす人たちの意識を巡る「違い」が気にかかっていた。 猛威を振るう新たな変異株「オミクロン株」を巡り、日英の「違い」はかなり大きくなってしまったなと個人的には実感している。水際対策と感染封じ込めに重点を置く日本とウイルスとの共生を進める英国。この違いは一体何に依拠するのか。 規制を次々緩和、「ウイルスとの共生」打ち出す英国 「再び国を停止させることなく、オミクロン株の波を乗り切る見込みがある。学校やビジネスをオープンしたまま、このウイルスとの共生の方法を見いだすことができる」 ジョンソン英首相は1月4日、記者会見でこう述べた。