映画『シン・ウルトラマン』が関係者の予想以上の大ヒットを記録した。『シン・ゴジラ』も手掛けた庵野秀明が総監修を務め、初代『ウルトラマン』を再構築。その懐かしさと新しさが共存するビジュアルと物語は、幅広い世代の観客にアピールしたという。 来年には庵野が監督を務める『シン・仮面ライダー』も待機中で、この“シン特撮ブーム”は、まだまだ続きそうな気配だが、この人気を下支えしているのは、歴史ある日本の特撮ドラマを愛し続けてきたファンたち。 特撮は語りがいあるジャンルであるだけに、特にこだわりが強いファンが多いという。特撮作品のムックなどを手掛ける編集者の中澤康彦さん(仮名)に伺った。 ◆ ◆ ◆ 「特撮ドラマが好き」表立って表明しづらいワケ 「特撮ファンは世代も幅広いですが、その裾野も広く、ジャンルも細分化されています。ヒーローが好きな人、ミニチュアや特撮技術そのものが好きな人もいれば、設定や脚本を