著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。 今回取り上げるシステムトラブルは、大阪教育大学のメール誤送信、集英社のスマートフォンアプリのトラブル、近畿大学のメールアカウント情報の漏洩である。 Gmailのドッペルゲンガードメインに転送設定 大阪教育大学は2023年7月14日、職員がメールの転送設定を誤ったため、外部に個人情報が流出したと発表した。 職員は2018年4月24日、メールの転送先としてメールサービス「Gmail」のアドレスを設定する際、Gmailのドメイン「gmail.com」を誤って「gmeil.com」と入力したという。このため、同日から2023年2月1日までの約5年間に職員が転送設定したアカウントに届いた4511件のメールが外部に流出した。このうち、1793件のメールに学校関係者の個人情報が含まれてい