米国のショッピングモール運営最大手サイモン・プロパティ・グループは現在、JCペニーやシアーズなど百貨店チェーンの経営破綻により空いた施設をアマゾン・ドット・コムのフルフィルメントセンター(物流拠点)として再利用する案について同社と交渉を行っている。 JCペニーは5月に破産申請を行い、6月に154店舗の閉鎖を発表。シアーズもまた、96店舗の閉鎖を決めた。さらにKマートなどの老舗チェーンも、店舗の多くを閉鎖する。 大手百貨店の撤退は、ショッピングモール運営会社にとって大きな問題だ。百貨店の集客効果はモール内にある他の小規模店舗に恩恵をもたらす。さらに、大手百貨店は通常、モールの中に占める店舗面積が大きい。 一方、百貨店には専用の搬入口があるため、空き店舗は倉庫に適したスペースとなる可能性がある。アマゾンは米郵政公社(USPS)、FedEx(フェデックス)、UPSなどの外部配送業者への依存度を減