日本大学が違法薬物事件を起こしたアメリカンフットボール部を廃部と決定したことが、28日に判明した。すでに3人の逮捕者を出した上に、事件の対応を巡りパワハラを受けたとして沢田康広副学長が林真理子理事長を提訴するなど、同部を取り巻く状況は泥沼化。2018年の悪質タックル問題から再生はかなわず、名門の日大フェニックスが消滅する。最悪の結末を受け、取材に応じた現役部員は現状とその胸中を明かした。 日大は公式ホームページで「アメフト部の違法薬物の使用に関する疑いが明らかになって以来、警察の捜査に協力して参りましたが、3人目の逮捕者が出たことは誠に遺憾です。このような事態に至りましたことを厳粛に受け止め、深くおわび申し上げます」などと謝罪文を発表した。その裏で日大は廃部を決定していた。 現役部員によると、28日の夜、チーム全体の連絡網で中村敏英監督からこう通達された。 「アメフト部関係各位 つい先ほど