ロックというテンプレートへの倦みを経た、新しいフォークロアの追求――。そうした野心的テーマを追求した前作『HEX』からわずか1年、ROTH BART BARONが放つニュー・アルバム『けものたちの名前』は、さらなる〈その先〉を見据えた充実作となった。 この間、各地ツアーを含む多数のライヴ演奏を通じて、サポート・メンバーを含めたバンドの紐帯とアンサンブルの強度はいや増し、演奏家としての圧倒的存在感を示し続けてきた彼らだが、昨今では、クラウドファンディングの積極的利用やFacebook上のファン・ページ〈PALACE〉などにおいて、新たなコミュニティー作りにも力を入れてきた。そんななかリリースされた本作は、(クラウドファンディング企画とふたたび連動する)めぐろパーシモンホールでのツアー・ファイナル公演を視野に入れ、これまでに増して雄大なスケール感を念頭に制作されたものだったという。 プレス資料