乳業3位の雪印乳業と、「メグミルク」で知られる同4位の日本ミルクコミュニティ(日本MC)が経営統合に向け、最終調整に入ったことが26日、明らかになった。売り上げの減少などで収益の確保が厳しく、いったん分離した牛乳事業を取り込み、規模拡大で生き残りをめざす。 統合は持ち株会社方式をとり、傘下に雪印を中心とするチーズやバターの事業子会社と、日本MCが主体となる牛乳事業の子会社をぶら下げる案が有力とみられる。統合が実現すれば、新会社の売上高は5063億円(07年度決算の単純合算)となり、2位の森永乳業の5868億円に迫る規模となる。 雪印と日本MCの経営統合には、原材料の共同調達などで収益力を高めるねらいがある。少子化で牛乳や乳製品の売れ行きが伸び悩んでいたところへ、景気の急激な落ち込みで消費が冷え込んだ。さらに資源高で原料乳価格の上昇分を製品価格に転嫁せざるをえず、利益の確保が厳しい状況に