たそがれ清兵衛(新潮文庫)【電子書籍】[ 藤沢周平 ] 価格: 616 円楽天で詳細を見る 1 たそがれ清兵衛 筆頭家老の堀将監は、能登屋と結託して藩政を壟断していた。堀に対立する家老杉山頼母らは、上意討ちを決意して、討手に無形流の達人である井口清兵衛を選出した。ところが清兵衛は、病弱の妻奈美の世話のため、下城の合図と共にそそくさと帰宅することから「たそがれ清兵衛」と陰口をたたかれていた。 妻の介護を理由に上意討ちを断わった清兵衛だが、妻の療治への援助の約束と、決行は妻を介護した後でよいという条件を示され、ついに上意討ちを引き受ける。 現代で言うところの「ライフワークバランス」か。妻への強い愛情の説明はないが、最後の会話で夫婦の絆の強さが浮かび上がります。 *2002年制作の映画「たそがれ清兵衛」で主役を演じた真田広之。山田洋次監督が、初時代劇でリアリズムを追求した傑作でした。ここから藤沢