社会 「命に国境はない」 重傷中国人船員救う 洋上連携920キロ2011年2月9日 Tweet 関係者の連携による洋上救急で救われた呉俊杰さん(後列左から3人目)と救った医師、看護師、航空自衛隊員、第11管区海上保安本部職員ら=8日、那覇市の沖縄赤十字病院 沖縄本島から約740キロの太平洋上の船内で爆発事故により、瀕死(ひんし)の状態だった中国人船員が昨年12月、沖縄赤十字病院、第11管区海上保安本部、航空自衛隊の連携による920キロに及ぶ洋上救急で救助された。助けられた呉俊杰(ウージュンジェ)さん(23)は適切な初期治療が功を奏し、驚くほどの速さで回復。10日に同院を退院する。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で緊迫する日中関係だが、関係者は「命に国境はない。助けを求めている人がいれば、どの国の人でも助ける」と誇りを持って話す。 第11管区海上保安本部から沖縄赤十字病院に患者発生の連絡が