序 題名に十分な情報を込めることが難しかったので、ここでなんの話をしようとしているのか説明する。 一般的に消費電力はアイドル時、またはベンチマーク中の消費電力を計測することで論じられている。 だが、人々は通常、PCをアイドル状態のままにするために使うわけでもなければ、いつもベンチマークを回しているわけでもない。 実際のワークロードにおいてどの程度の電力を必要とするかということが重要なのだが、Linuxでは「省電力でいてほしい」のか、「性能を出してほしいのか」ということを一般的にはcpupowerを用いて、governorによって指定する。 従来、AMD CPUをLinuxで使うと、powersave governorにおいては性能が極度に抑制される割にIntel CPUよりも消費電力が大きく、「エクスペリエンスが悪いのに省電力でもない」ということに悩まされてきた。 performance