並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 35 件 / 35件

新着順 人気順

國分功一郎の検索結果1 - 35 件 / 35件

タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。

國分功一郎に関するエントリは35件あります。 哲学思想 などが関連タグです。 人気エントリには 『嗜好品は思考に不可欠な「孤独」を生み出す。哲学者・國分功一郎 | DIG THE TEA』などがあります。
  • 嗜好品は思考に不可欠な「孤独」を生み出す。哲学者・國分功一郎 | DIG THE TEA

    酒、タバコ、茶、コーヒー……栄養の摂取ではなく、覚醒や鎮静を得るために口にするものを、われわれは「嗜好品」と呼ぶ。人類はなぜ、一見すると生存に不可欠ではなさそうな嗜好品を求めるのだろうか。 そもそも「嗜好品」は日本語に特有で、他国語に訳出するのが難しい不思議な言葉だ。初めてこの言葉を使ったのは、森鴎外と言われる。1912年に発表した短編小説『藤棚』で、嗜好品を「人生に必要」で、「毒」にもなるものと表現した。薬にも毒にもなる、曖昧さと両義性をはらんだ「嗜好品」。『DIG THE TEA』では連載シリーズ「現代嗜好」を通じて、嗜好品が果たす役割やこれからのあり方を、第一線の知識人との対話を通じて探っていく。 第2回は、哲学者の國分功一郎をたずねた。博士論文を書籍化した『スピノザの方法』から近刊『はじめてのスピノザ』まで一貫して研究してきたスピノザ哲学をベースに、政治哲学から『暇と退屈の倫理学』

      嗜好品は思考に不可欠な「孤独」を生み出す。哲学者・國分功一郎 | DIG THE TEA
    • デモについて 國分功一郎  私は学者の端くれであって社会運動家ではないし、研究しているのも哲学であって社会運動史ではないので、デモについて深く広がりのある話をすることはできない。ただ、全くの偶然から、デモが盛んな某国について少々知識を得ることがあったので、そこから考えたことをここに記しておきたいと思う。  デモが盛んな某国とはフランスである。私は2000年から2005年までフランスのパリに留学していた。先に「全くの偶然から」と書いたが、その偶然とは私が住んでいた場所のことである。私はパリの東側にあるナシオ

      "デモについて 國分功一郎 私は学者の端くれであって社会運動家ではないし、研究しているのも哲学であって社会運動史ではないので、デモについて深く広がりのある話をすることはできない。ただ、全くの偶然から、デモが盛んな某国について少々知識を得ることがあったので、そこから考えたことをここに記しておきたいと思う。 デモが盛んな某国とはフランスである。私は2000年から2005年までフランスのパリに留学していた。先に「全くの偶然から」と書いたが、その偶然とは私が住んでいた場所のことである。私はパリの東側にあるナシオン(Nation)という駅のすぐ近くに住んでいた。この駅がデモと何の関係があるかと言うと、この駅の広場がパリで行われるほぼ全てのデモの終着点だったのである。 日曜日、パリだけではないがヨーロッパの街は静かである。やることがない。開いているのは教会と映画館ぐらいである。私もだいたい部屋にこもっ

      • 今なぜ哲学者スピノザ? 関連本の刊行相次ぐ 國分功一郎さん新書・全集は異例の売れ行き|好書好日

        國分功一郎さん 社会問題先取り 人の根底探る 岩波書店によると、國分さんの新書は現在2刷3万2千部。スピノザは西洋哲学の歴史上、デカルトやライプニッツと並び17世紀の合理主義の哲学者とされる。デカルトが残した哲学の根本原理をめぐる著作を徹底して読み込むことを通して、自らの思索を深めた「読む人」という視点で、スピノザの思想をたどる。スピノザ全集の初回配本『3 エチカ』も3刷6千部と、学術書では異例の売れ行きを見せている。岩波文庫のスピノザの主要著作(畠中尚志訳)もこれを機に重版したという。 國分さんは「構想から10年かかって出版にこぎつけた」と新書執筆の苦労を振り返る。スピノザは、國分さんにとって自らの哲学の道しるべとなる存在だ。『暇と退屈の倫理学』(2011年)や『中動態の世界』(17年)などでその思想を手がかりにしてきた。「この10年で読みが深まり、ようやくスピノザの生涯と思想を一本の線

          今なぜ哲学者スピノザ? 関連本の刊行相次ぐ 國分功一郎さん新書・全集は異例の売れ行き|好書好日
        • 南井三鷹 on Twitter: "幻冬社plusの千葉雅也と國分功一郎との対談が【再掲】されているが、千葉が小説を侮辱した例の箇所が密かに【一部削除】されている。【再掲】と書いてあるが、これは嘘ではないのか。川端康成文学賞作家(笑)は不都合な事実を暗々裏に書き換え… https://t.co/eMS10j8x56"

          幻冬社plusの千葉雅也と國分功一郎との対談が【再掲】されているが、千葉が小説を侮辱した例の箇所が密かに【一部削除】されている。【再掲】と書いてあるが、これは嘘ではないのか。川端康成文学賞作家(笑)は不都合な事実を暗々裏に書き換え… https://t.co/eMS10j8x56

            南井三鷹 on Twitter: "幻冬社plusの千葉雅也と國分功一郎との対談が【再掲】されているが、千葉が小説を侮辱した例の箇所が密かに【一部削除】されている。【再掲】と書いてあるが、これは嘘ではないのか。川端康成文学賞作家(笑)は不都合な事実を暗々裏に書き換え… https://t.co/eMS10j8x56"
          • 特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 社会が抱える「格差」や「差別」見えますか 東大・國分功一郎准教授 | 毎日新聞

            本質覆う「分断」ひとくくり 果たして、問題は「分断」なのだろうか――。米大統領選をめぐり、選挙期間中はもちろん、開票が進む過程でも、米国社会が抱える問題の象徴として、この「分断」という言葉が聞かれた。当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領の勝利演説でも、「分断ではなく結束を目指す」という形でこの言葉が繰り返された。そのことに違和感を覚えて、東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区)に國分功一郎准教授(46)を訪ねた。 「言葉遣いとして雑だ、ということです。何をイメージしているかが明確でない『分断』という言葉を使うことで、まるでもともと社会が一体性を持っているような幻想が出てきてしまうことが問題だと思います」

              特集ワイド:この国はどこへ コロナの時代に 社会が抱える「格差」や「差別」見えますか 東大・國分功一郎准教授 | 毎日新聞
            • 第1回 20分でわかる中動態――國分功一郎

              ◆◆◆ 國分功一郎(こくぶん・こういちろう) 1974年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は哲学。 2017年4月に医学書院より刊行した『中動態の世界』で、第16回小林秀雄賞受賞。最新刊は『スピノザ「エチカ」 100分 de 名著』(NHK出版)。 斎藤 環(さいとう・たまき) 1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。 オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。 医学書院より『オープンダイアローグとは何か』のほか、最新刊として『開かれた対話と未来』(監訳)が出たばかり。 企画:NHKエデュケーショナル・秋満吉彦/ NHK文化センター青山教室 小社『精神看護』1月号で「國分功一郎氏×斎藤環――オープンダイアローグと中動態の世界」を特集したところ、大変な

                第1回 20分でわかる中動態――國分功一郎
              • 言葉の破壊やめ、信じる価値語れ 菅首相退陣、哲学者・國分功一郎さんに聞く:朝日新聞デジタル

                ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                  言葉の破壊やめ、信じる価値語れ 菅首相退陣、哲学者・國分功一郎さんに聞く:朝日新聞デジタル
                • 冷凍食品を「手抜き」と感じてしまう人こそ読んでほしい、哲学者・三浦哲哉と國分功一郎が語る「自炊」の奥深さ

                  おくだ・ゆい/1975年生まれ。東京大学卒業。ダイヤモンド社入社後、ウェブ担当、週刊ダイヤモンド記者、ザイ編集部を経て独立。同社刊行物、人材開発教材、同社オンライン、ハーバード・ビジネス・レビュー・ネットの記事作成や編集、プレジデント社での記事作成、誠文堂新光社「アイデア」での翻訳をはじめ、経営・経済・ビジネス関連書、教育、芸術書のライティングや編集を行っている。 ネクストリーダーの道標 偉大なイノベーターに共通する要素は、「新しい組み合わせを発想する能力」と「その発想に価値があるかどうかを洞察する能力」である。この2つの能力は1人の人間が兼ね揃える必要はない。アップルにはジョブズ氏とウォズニアック氏がいて、ソニーには井深大氏と盛田昭夫氏がいた。しかし両者共に必要な素質はある。それは「知的好奇心」である。作家のダニエル・ピンク氏は名著と名高い『ハイ・コンセプト』において、新しい時代の思考法

                    冷凍食品を「手抜き」と感じてしまう人こそ読んでほしい、哲学者・三浦哲哉と國分功一郎が語る「自炊」の奥深さ
                  • 國分功一郎『スピノザ』(岩波新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                    11月24 國分功一郎『スピノザ』(岩波新書) 7点 カテゴリ:思想・心理7点 副題は「読む人の肖像」。「肖像」という副題からはスピノザという哲学者についてのスケッチのようなものかな? と一瞬思いますが。本書は400ページを超えるボリュームで、スピノザの主要な著作を「読んで」いきます。 スピノザはデカルトを徹底的に「読む」ことから哲学を始めたわけですが、本書はそれを追体験しながら、スピノザの主要著作である『エチカ』を「読む」という構成になっています。 スピノザの全体像をラフに描く前にいきなりテキストの読解に入っていくので、スピノザやこの時代について知らない人にとっては最初はややハードかもしれませんが、読み進めていくと徐々にスピノザという哲学者の特徴が見えてくると思います。  実は自分はスピノザの著作を読んでいないので、本書のスピノザの読解がどれくらい妥当性のあるものなのかということは判断で

                    • 外国語の上達術 40歳で再挑戦した國分功一郎氏の極意:朝日新聞デジタル

                      ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                        外国語の上達術 40歳で再挑戦した國分功一郎氏の極意:朝日新聞デジタル
                      • 國分功一郎の哲学研究室|研究室紹介

                        國分功一郎が書物や世界の出来事を通して 「哲学とは何か」「哲学は何の役に立つのか」という問いを 皆さんと共有するために、今までにない「知」の研究室を開設します。 最大の特徴は映像を通じて哲学を語る点です。 哲学と映像の関係も考えていきます。 購読する 月額330円(税込) 購読済みの方はこちら

                          國分功一郎の哲学研究室|研究室紹介
                        • 責任と欲望を生み出すために──國分功一郎×東浩紀「哲学にとって愚かさとはなにか」イベントレポート(標準語ver.)

                          旧知の思想家からの批判に、闘う哲学者はどう応答するのか――。 東浩紀は、今年9月に刊行した『ゲンロン11』の巻頭論文「悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶」で、國分功一郎の議論を重要な参照項としている。しかし、そこには國分に対する批判も多分に含まれる。 同論文を読んだ國分からの申し出によって実現した三年ぶりの対談は、どのように展開したのか。イベントレポートをお届けする。 なお、東の論文についての議論をひととおり終えたのちに交わされたイベント後半の対話については、関西弁ver.として別のレポートが執筆された。そちらもぜひお読みいただきたい。(ゲンロン編集部) 帰責性と責任 イベントは國分による応答プレゼンをもとに進行した。結論から述べると、意外にも國分と東の問題意識はかなり近いということが明らかになり、意外なほど生産的な議論が交わされることとなった。その一部を紹介したい。 「

                            責任と欲望を生み出すために──國分功一郎×東浩紀「哲学にとって愚かさとはなにか」イベントレポート(標準語ver.)
                          • 「中動態」っていったい何?話題の哲学者・國分功一郎の思想を読み解く(山口 尚)

                            『暇と退屈の倫理学』や『中動態の世界』で一躍有名になった哲学者・國分功一郎。「中動態」という古典ギリシア語の文法用語を用いて、人間の意志や責任を問う彼の思想の狙いは、どのようなものなのだろうか。日本哲学の最前線で活躍する6人の哲学者の思想を独自の切り口から概観した新刊『日本哲学の最前線』から、哲学者山口尚さんによる『中動態の世界』の解説の一部をお送りする。 関連記事:J-POPならぬ「J哲学」!日本哲学の最前線がここに 言語による思考の束縛 『中動態の世界』のひとつの目標は「意志」という概念の批判である。とはいえこの本の射程はもう少し広い。なぜなら同書は、私たちは言葉の枠組みに縛られがちだ、という根本的事態も指摘するからである。 じつに私たちは言葉を通してものを考えるのだが、その結果、言語の枠組みは私たちの思考を束縛しうる。《言語は思考を可能にするものであると同時にそれを縛るものでもある》

                              「中動態」っていったい何?話題の哲学者・國分功一郎の思想を読み解く(山口 尚)
                            • 「時間の余裕」を取り戻し、楽しむための「勉強」を。哲学者・國分功一郎 | DIG THE TEA

                              酒、タバコ、茶、コーヒー……栄養の摂取ではなく、覚醒や鎮静を得るために口にするものを、われわれは「嗜好品」と呼ぶ。人類はなぜ、一見すると生存に不可欠ではなさそうな嗜好品を求めるのだろうか。 そもそも「嗜好品」は日本語に特有で、他国語に訳出するのが難しい不思議な言葉だ。初めてこの言葉を使ったのは、森鴎外と言われる。1912年に発表した短編小説『藤棚』で、嗜好品を「人生に必要」で、「毒」にもなるものと表現した。薬にも毒にもなる、曖昧さと両義性をはらんだ「嗜好品」。連載シリーズ「現代嗜好」では、嗜好品が果たす役割やこれからのあり方を、第一線の知識人との対話を通じて探っていく。 第2回は、哲学者の國分功一郎をたずねた。前編では、人間が人間らしく生きるため、そして生に不可避なストレスを解消するために必要な嗜好品が排斥されている現代社会の状況を検討したうえで、人間の思考に不可欠な「孤独」を生み出す嗜好

                                「時間の余裕」を取り戻し、楽しむための「勉強」を。哲学者・國分功一郎 | DIG THE TEA
                              • 國分功一郎さんインタビュー 考えるための読書術|じんぶん堂

                                記事:じんぶん堂企画室 國分功一郎さん 書籍情報はこちら 人文書は日本で読まれている ――AIの時代、自分で考えることがますます重要になっています。そういう意味では読書、とりわけ人文書を読む意義が高まっていると思いますが、出版関係者からは読書離れが止まらない、人文書が読まれないという声を聞きます。 僕はいろいろな国を知っているわけではないけど、日本は比較的、人文書が読まれている方だと思います。海外で、僕が書いた思想や哲学の本の売れ行きを話すと、そんなに売れているのかと驚かれます。 僕は今度、英国の出版社から本を出しますが、英国では人文書は日本のようなビジネスにはなっていません。僕が一緒に仕事をしているのが大学出版だからかもしれませんが、一般の読者に読んでもらうというより、研究成果を形にして残すために出すという印象です。 そもそも人文書はそんなに読まれるジャンルではないでしょう。にもかかわら

                                  國分功一郎さんインタビュー 考えるための読書術|じんぶん堂
                                • ▶ 『 対談: 國分功一郎 × 若林正恭 真犯人を捜して生きている 』 - 〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.

                                  雑誌 文學界 2021年3月号の対談:國分功一郎 × 若林正恭 『 真犯人を捜して生きている 』p118 ~135. から 1. スピノザの事を考えるお笑い芸人 a. 若林正恭の『 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』、『 ナナメの夕暮れ 』を読んだことのある人でも、この文學界での対談を読んだ人は少ないかもしれません。お笑い芸人と哲学者の対談? 何か難しそうだなあと読みもせずに敬遠する人は放っておいて ( そもそもそういう人は文學界のような雑誌を読む気もないでしょうから ) 、哲学者と芸人の対談が成立している事の面白さを楽しむべきでしょう。 ( 國分 ) 若林さんがキューバやモンゴルへの旅を綴った紀行本『 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』は本当に面白くて、たくさん傍線を引いてしまいました。大変失礼ながら、東京の都会の生活に疲れてキューバを目指すって、それだけ聞くとよくあ

                                    ▶ 『 対談: 國分功一郎 × 若林正恭 真犯人を捜して生きている 』 - 〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.
                                  • スピノザが示す「ありえたかもしれない、もうひとつの近代」(國分 功一郎)

                                    17世紀オランダの哲学者、スピノザ。時代の転換点を生きた彼の思想に触れることは、いま私たちが当たり前だと思っている物事や考え方が決して当たり前ではないこと、別のあり方や考え方も充分にありうることを知る大きなきっかけとなると、哲学者の國分功一郎さんは話します。本日18日発売の最新刊『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』から、「はじめに」を特別に公開します! スピノザってどんな人? スピノザは17世紀オランダの哲学者です。 1632年、アムステルダムのユダヤ人居住区に生まれた彼は、1677年にハーグでわずか44歳の生涯を終えるまで、生前には2冊の本しか出版していません。

                                      スピノザが示す「ありえたかもしれない、もうひとつの近代」(國分 功一郎)
                                    • 國分功一郎さんインタビュー『原子力時代における哲学』に書かれた本質的な危機 |じんぶん堂

                                      記事:じんぶん堂企画室 文:海老原由紀 写真:家老芳美 國分功一郎(こくぶん・こういちろう) 1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京工業大学教授。専攻は哲学。著書に『スピノザの方法』『ドゥルーズの哲学原理』『来たるべき民主主義』『近代政治哲学』『暇と退屈の倫理学 増補新版』『中動態の世界』など。『暇と退屈の倫理学』で第2回紀伊國屋じんぶん大賞、『中動態の世界』で第16回小林秀雄賞を受賞。 「核の平和利用」で一変する ――福島の原発事故では「安全神話」が幻想で、日本という国の底が抜けていたことが明らかになりました。事故から8年経った今年、東京電力の旧経営陣が刑事責任を問われた裁判では無罪が言い渡され、関西電力の経営幹部たちが原発を誘致する自治体の元幹部から多額の金品を受けとっていたこともわかりました。不謹慎な言い方かもしれませんが、出版のタイミ

                                        國分功一郎さんインタビュー『原子力時代における哲学』に書かれた本質的な危機 |じんぶん堂
                                      • 「人間は、全員が軽度の依存症である」哲学者・國分功一郎、若者と嗜好を語る | DIG THE TEA

                                        お茶、お酒、たばこ、シーシャ、ノンアルコール……。 現代の若者たちにとって、嗜好品とはどのような存在なのか。 2023年、大学生を対象にした初開催されたエッセイコンテスト(主催:日本たばこ産業株式会社(JT)エッセイコンテスト実行委員会)には、「時代とともに移り変わる嗜好」「現代の嗜好をめぐる論考」「嗜好の生成メカニズム」をテーマに、感性豊かな論考が寄せられた。 そんななか、ある大学生の「DIG THE TEAを読んでいる」という声がきっかけとなり、座談会の記事と同コンテストの入賞作品の掲載に協力することになった。 2021年にDIG THE TEAに公開した記事「嗜好品は思考に不可欠な『孤独』を生み出す」が大きな反響を生んだ哲学者で東京大学大学院教授の國分功一郎さんと、入賞者やエッセイに応募した学生たちとの座談会を2023年9月に実施。 國分さんは、『新潮』2023年7月号にて「享受の快

                                          「人間は、全員が軽度の依存症である」哲学者・國分功一郎、若者と嗜好を語る | DIG THE TEA
                                        • 千字で語るコロナ論|哲学 國分功一郎|コロナ禍と東大。 | 東京大学

                                          分野の違う研究者十人による寄稿集 千字で語るコロナ論 東京大学が擁する全26部局から十人の研究者を選び、自身の専門分野の視点からコロナ禍について千字で執筆するよう依頼しました。それはコロナ禍を通して自身の研究を綴るという試みでもあるでしょう。2020年夏、東大研究者たちは何を思い、考えていたのか? コロナ禍について語るときに研究者の語ることとは? 千×十の計一万字でお届けします。 コロナ渦の当初、私のような哲学研究者には感染症について述べることなど何もないと思っていたからマスメディアに発言を求められても断っていたのだが、ある哲学者の発言に出会いその気持ちに変化が訪れた。その哲学者とはジョルジオ・アガンベンである。この78歳のイタリアの哲学者はコロナ渦について果敢に発言し、ネット用語で言う「炎上」に巻き込まれていた。その姿を見ていて私は彼の述べるところを日本にも伝えなければという気持ちに駆ら

                                            千字で語るコロナ論|哲学 國分功一郎|コロナ禍と東大。 | 東京大学
                                          • 「昼食のソバ」から解き明かす現代 國分功一郎の世界 哲学者が考えていること(1) - 日本経済新聞

                                            「昼食に自分はラーメンが食べたかったが、友人はソバがいいと言うので仕方なくソバを食べた」――。「ソバを食べる」という行為はたしかに自分がやったことだが、自ら進んでそうしたわけではない。これは「能動」なのか、それとも「受動」なのか。こんな問いを立てて、思索している人がいる。哲学者の國分功一郎(45)だ。「皆が知っているようでぼんやり分からないこと」を起点にものを考えていくと、この世界の成り立ち

                                              「昼食のソバ」から解き明かす現代 國分功一郎の世界 哲学者が考えていること(1) - 日本経済新聞
                                            • 國分功一郎「新型コロナウイルス感染症対策から考える行政権力の問題」ー高校生と大学生のための金曜特別講座

                                              東大TV( https://todai.tv/ )で公開中の一部のコンテンツをこちらのYouTubeチャンネルでもご覧いただけます。 ========== イタリアの哲学者ジョルジオ・アガンベンはコロナ危機の中で行政が一方的に緊急事態を宣言し、人々がそれに慣れてしまうことに対して懸念を表明し、物議を醸しました。インターネット用語で言うところの「炎上」が起こり、世界中の哲学研究者がアガンベンを非難しています。しかし、アガンベンの指摘には極めて重要な論点が含まれています。この講義ではアガンベンの論考を紹介しながら、行政権力のあり方について考えていこうと思います。 トマ・ピケティ氏、マイケル・サンデル氏、アウンサンスーチー氏らの講演をはじめとして、YouTubeでは見られない動画がたくさんあります!! ★★★動画はこちらから→ https://todai.tv/ (東大TVウェブサイト)★★

                                                國分功一郎「新型コロナウイルス感染症対策から考える行政権力の問題」ー高校生と大学生のための金曜特別講座
                                              • 第3回 討議――國分功一郎×斎藤環

                                                ◆◆◆ 國分功一郎(こくぶん・こういちろう) 1974年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は哲学。 2017年4月に医学書院より刊行した『中動態の世界』で、第16回小林秀雄賞受賞。最新刊は『スピノザ「エチカ」 100分 de 名著』(NHK出版)。 斎藤 環(さいとう・たまき) 1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。 オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。 医学書院より『オープンダイアローグとは何か』のほか、最新刊として『開かれた対話と未来』(監訳)が出たばかり。 企画:NHKエデュケーショナル・秋満吉彦/ NHK文化センター青山教室 國分功一郎さんの示した「中動態」という概念と、斎藤環さんが近年紹介につとめる「オープンダイアローグ」――まった

                                                  第3回 討議――國分功一郎×斎藤環
                                                • 目的への抵抗 シリーズ哲学講話 國分功一郎 新潮新書。 - 流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々

                                                  自由は目的を超える! いやー、おもしろかった。 アメリカなどのビジネスマンがよく言う―目的を達成することが大事で、手段にこだわってはいけない―という論調がいかにダメなのかというのがよく分かりました。 人間は目的に生きてるようで、生きてない。 手段はみんな選んでいる。 手段を選ばずに行動するのは、権力者や資本家ばかり。命令。 不要不急なことはするな!など二度と言ってはいけない。 最後に。大事なこと。消費だけでは人生はままならず、浪費や贅沢がものをいう。 浪費をしないと、基本的に消費しかしない生活になる。そうすると、サブスクだったり、大量生産された商品を扱ったりする大企業ばかりにお金を使ってしまう。これは目から鱗。まさに、その通りなんですけど… 浪費というより、例えば、友人にごちそうする。 ひとりでも、例えば、海無し県から出て海の方へひとり旅してみる。 などなど、今まで消費ばかりで浪費をしない

                                                    目的への抵抗 シリーズ哲学講話 國分功一郎 新潮新書。 - 流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々
                                                  • 『原子力時代における哲学』(晶文社) - 著者:國分功一郎 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                    著者:國分功一郎出版社:晶文社装丁:単行本(320ページ)発売日:2019-09-25 ISBN-10:4794970390 ISBN-13:978-4794970398 ハイデガーの論考を読み解く福島第一原発のメルトダウン。それ見たことか、と脱原発の声が高まった。だが、著者は危惧する。かつては誰もが原子力平和利用に賛成した。いま脱原発を合唱するのも同じで、大勢に流された思考停止ではないのか。原発がダメな論拠を固めるのもよい。だがそれは政治的主張。原発とどう向き合うか、哲学ならではの役目があるはずだ。 そう考え國分氏は、ドイツの哲学者ハイデガーに注目する。一九五○年代に早くも、原爆でなく原子力そのものが問題だとのべたのは彼だけだった。なぜその着眼が可能だったのか。 それを検証するために読むのは、彼のテキスト『放下』である。原子力をめぐる論考に、敗戦前に書いた対話篇が付けてある。難解である。

                                                      『原子力時代における哲学』(晶文社) - 著者:國分功一郎 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                    • 【國分功一郎教授インタビュー】議論し、議論した学生生活 - 東大新聞オンライン

                                                      東京大学で哲学の研究をする國分功一郎教授(東大大学院総合文化研究科)。初年次ゼミナール文科などの授業を担当するだけでなく『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)を執筆するなど、東大を代表する文化人の一人だ。学生時代のサークル活動、フランスでの留学生活について聞くとともに「伝説の文化祭」を作ることに対する思いを聞いた。(取材・川端萌) サークル一筋の大学生活 「とにかくしゃべっていた」 ──大学時代はどのようなサークルに所属していましたか 「早稲田大学政治経済攻究会」というサークルに所属していました。歴史の長いサークルで、後輩には政治学者の白井聡さん、先輩には経済学者の水野和夫さんがいます。政治や経済に関する本を読み、議論をしました。今とは違い、当時は授業に出ないことが一般的で。僕も授業には出ずにこの攻究会にこもって毎週勉強会を開いていました。部室に行くといつも誰かがいて、話をするわけです。卒業した

                                                        【國分功一郎教授インタビュー】議論し、議論した学生生活 - 東大新聞オンライン
                                                      • 自宅療養・自粛要請…破壊された言葉、政治の消滅 國分功一郎さん:朝日新聞デジタル

                                                        ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                          自宅療養・自粛要請…破壊された言葉、政治の消滅 國分功一郎さん:朝日新聞デジタル
                                                        • 「言語が消滅する前に」國分功一郎 千葉雅也 - 手探り、手作り

                                                          「言語が消滅する前に」國分功一郎 千葉雅也 幻冬舎新書 2021 12月の頭からクリスマスにかけて、今年中に終らせておきたいアレヤコレヤに取り組んでがんばってゐた。すべて片付き、すでにお休みモードに突入してしまった。年明けまでグータラする。 二箇所だけ、ノートをば。 エビデンス主義の背景にある言葉の価値低下 國分 千葉さんがかねがね「エビデンシャリズム」と言っていることともつながってきますね。これはインターネットに加え、新自由主義的な経済体制の台頭とも相関関係にあると思います。そこでは言葉ではなくて「エビデンス」として認められている、極限まで種類を切り詰められたパラメータに従ってのみ評価が行われ物事が進んでいく。エビデンス主義の特徴の一つは、考慮に入れる要素の少なさです。ほんの数種類のデータしか「エビデンス」として認めない。 そしてエビデンス主義の背景にあるのが、言葉そのものに基礎を置いた

                                                            「言語が消滅する前に」國分功一郎 千葉雅也 - 手探り、手作り
                                                          • Amazon.co.jp: 目的への抵抗 (新潮新書): 國分功一郎: 本

                                                              Amazon.co.jp: 目的への抵抗 (新潮新書): 國分功一郎: 本
                                                            • 21世紀に「教養」の姿は大きく変わったのではないか?(國分 功一郎) @gendai_biz

                                                              20世紀の教養は「文学」だった 10年ほど前から、毎年、哲学者ジル・ドゥルーズについての国際学会に参加してきた。世界的に発表者を募り、200名ほどが参加するいわゆるカンファレンスである。 参加当初からずっと印象に残っていることがあった。それは哲学者についての学会だというのに、映画についての発表が実に多いということであった。 ドゥルーズは2冊の分厚い映画論を書いているので、それは当然と言うべきかもしれない(ジル・ドゥルーズ『シネマ1*運動イメージ』財津理+齋藤範訳、法政大学出版局、2008年。『シネマ2*時間イメージ』宇野邦一+石原陽一郎+江澤健一郎+大原理志+岡村民夫訳、法政大学出版局、2006年)。しかし、私はドゥルーズという固有名とは無関係の何かをこの事実に感じていた。 哲学は言葉と切り離せない。哲学というのは要するに哲学書の集積であり、哲学者とは哲学書を書く者であり、哲学の勉強をする

                                                                21世紀に「教養」の姿は大きく変わったのではないか?(國分 功一郎) @gendai_biz
                                                              • Amazon.co.jp: はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書): 國分功一郎: 本

                                                                  Amazon.co.jp: はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書): 國分功一郎: 本
                                                                • 國分功一郎先生スペシャルインタビュー | メディア・ライブラリー | 東アジア藝文書院 | 東京大学

                                                                  EAA YouTube企画 國分功一郎先生スペシャルインタビュー 第1部:『暇と退屈の倫理学』を読み直す スピーカー:國分功一郎 東京大学総合文化研究科 准教授 東アジア藝文書院所属 インタビュアー:孔 德湧 東アジア藝文書院(EAA)東アジア教養プログラム第1期修了生 國分先生の著書である『暇と退屈の倫理学』を題材にしております。本インタビューは3部構成ですが、第1部となる今回は「『暇と退屈の倫理学』を読み直す」をテーマに、インタビュアーが本書を読む中で疑問に思ったことをぶつけさせていただきました。 We had an interview with Prof. Kokubun Koichiro (Associate Professor of The University of Tokyo Graduate School of Arts and Sciences Interdiscipli

                                                                  • 『スピノザ 読む人の肖像』國分功一郎著(岩波新書) 1408円

                                                                    【読売新聞】評・中島隆博(哲学者・東京大教授)  読むことは実に能動的な行為である。スピノザがデカルトや聖書そしてホッブズを読んで示したのは、テキストに潜む矛盾を 剔抉 ( てっけつ ) するだけではなく、より整合的な解釈を示し、テ

                                                                      『スピノザ 読む人の肖像』國分功一郎著(岩波新書) 1408円
                                                                    • 國分功一郎の『中動態の世界』(医学書院、2017年)の核心的アイデア|山口尚

                                                                      國分功一郎の『中動態の世界』(医学書院、2017年)は比較的よく知られた哲学書であると思う(いつかの紀伊国屋じんぶん大賞になったはずだ)。この本の目標のひとつは言語への反省を通じて「行為」概念を捉え直すことであり、そこでは古代ギリシア語やラテン語をめぐる「考古学的」議論などが展開される。とはいえ――今から述べるように――本書のそもそもの動機は相当に実践的である。 この本の探究の動機のひとつはプロローグで語られるのだが、そこでは依存症をめぐる次のような対話が紹介されている。 「しっかりとした意志をもって、努力して、『もう二度とクスリはやらないようにする』って思っているとやめられない」 ――そこがとても理解が難しいです。アルコールをやめる、クスリをやめるというのは、やはり自分がそれをやめるってことだから、やめようと思わないとダメなんじゃないですか? 「本人がやめたいって気持ちをもつことは大切だ

                                                                        國分功一郎の『中動態の世界』(医学書院、2017年)の核心的アイデア|山口尚
                                                                      • Amazon.co.jp: <責任>の生成ー中動態と当事者研究: 國分功一郎, 熊谷晋一郎: 本

                                                                          Amazon.co.jp: <責任>の生成ー中動態と当事者研究: 國分功一郎, 熊谷晋一郎: 本
                                                                        1

                                                                        新着記事