ジャバリの出頭には、担当弁護士を務めるロス・クレーマーも同行した。クレーマーは「今回の出来事の根拠がいまだにはっきりしていない」と述べた上で、「なぜ逮捕されなければならなかったのか、ニューヨーク市警から納得のいく回答を受け取っていない」との声明を発表している。出頭後、ジャバリは署内でおよそ90分にわたる書類作業を行い、警察は後日裁判所への出廷を求めるチケットを発行したという。 ところが、マンハッタン地方検事局はジャバリの逮捕に関する声明のなかで、「メリットの欠如」を理由に起訴しない意向を発表。これに伴い、警察による出廷要求は無効となった。被告側のダスティン・プシュ弁護士は、検察の不起訴判断に対し、「重大な不正だ」と非難。「こうした一連の新事実は、検察の裁量の公平性と透明性、適正手続き、法の下の平等な保護について重大な疑問を投げかけている」とコメントしている。 メジャースは3月の逮捕後、一貫