兵庫県尼崎市の市立高校で生徒への体罰が相次いだ問題を受け、市の教育委員会が市内すべての学校を対象にアンケート調査を行った結果、9割近い学校が体罰の被害を申告したことが分かりました。 その結果、「体罰を受けたことがある」と回答したのは、小学生が214人、中学生が89人、高校生が37人など合わせて348人でした。 学校別では小学校が42校中39校、中学校が19校中16校、高校が4校中2校から体罰を受けたという申告があり、全体の9割近くに上りました。 具体的には、小学校では授業中に「バカ、アホ」などと人格を否定することばを使った、中学校では部活動の練習中、首元をつかみ引きずる、高校では授業中に頭突きや膝蹴りをするといった体罰が報告されています。 また、教職員で「体罰を行ったことがある」と答えたのは131人に上りました。市の教育委員会は、回答の中には体罰に当たらないものも含まれているとしたうえで、