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山岸凉子の検索結果1 - 19 件 / 19件

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山岸凉子に関するエントリは19件あります。 漫画マンガcomic などが関連タグです。 人気エントリには 『ジェンダーSF文学としての最高傑作『大奥』――萩尾望都、山岸凉子、アトウッド、そしてよしながふみの文脈――|三宅香帆』などがあります。
  • ジェンダーSF文学としての最高傑作『大奥』――萩尾望都、山岸凉子、アトウッド、そしてよしながふみの文脈――|三宅香帆

    ジェンダーSF文学としての最高傑作『大奥』――萩尾望都、山岸凉子、アトウッド、そしてよしながふみの文脈―― ※こちら『大奥』最終巻を読んでの感想になりますので、盛大にネタバレしてます。ご注意ください~。この記事を加筆修正した文章が『女の子の謎をとく』という書籍に収録されています! よければぜひ。 「私たちはなぜ産む性として生まれてきたのか」。 ジェンダーSF文学作品がずっと考えてきたのは、その解けない疑問だった。 萩尾望都が、山岸凉子が、マーガレット・アトウッドが、そしてよしながふみが、そして彼女たちの作品の読者が、ずっと考え続けてきた問いだろう。 はじめによしながふみの『大奥』が完結した。全19巻、圧巻の結末だった。 『大奥』の物語が始まるのは、徳川家光が将軍だった時代。赤面疱瘡という疫病が流行り、若い男性人口が激減する。男性はおよそ5人に1人しかいないという時代になった日本では、将軍も

      ジェンダーSF文学としての最高傑作『大奥』――萩尾望都、山岸凉子、アトウッド、そしてよしながふみの文脈――|三宅香帆
    • 萩尾望都、山岸凉子ら花の24年組に 「少女マンガ」のバトンを繋いだ。 83歳の巨匠が語る少女マンガ黎明期

      “水野なくして今の少女マンガはない”と言われるマンガ家・水野英子さん(83)。当時はまだ男性作家が中心だった少女マンガ界で、『星のたてごと』『白いトロイカ』など数々のヒット作を発表してきました。 今ほど少女マンガが多様でなかった時代に、初めて男女の恋愛を真っ向から描き、「少女マンガ」の基礎を築いた立役者。手塚治虫に見いだされ、「トキワ荘の伝説の紅一点」として若き日を過ごした水野さんが、少女マンガの黎明期を語ります。(前篇を読む) ●少年を主人公に据えた『ファイヤー!』が与えた衝撃 制約が多かった少女マンガの世界で、水野は様々な作品を生み出していく。『星のたてごと』はマンガ史上で初めて本格的な恋愛を描いたといわれる作品だ。また、歴史に材をとった『白いトロイカ』、社会問題をはらむ『ブロードウェイの星』など、エンターテインメントでありつつ骨太な作品をものしていく。『ハニー・ハニーのすてきな冒険』

        萩尾望都、山岸凉子ら花の24年組に 「少女マンガ」のバトンを繋いだ。 83歳の巨匠が語る少女マンガ黎明期
      • 山岸凉子「日出処の天子」「レベレーション(啓示)」など10月4日より電子書籍化

        山岸凉子「日出処の天子」「レベレーション(啓示)」など10月4日より電子書籍化 2021年9月17日 17:22 20517 2 コミックナタリー編集部 × 20517 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 9288 10627 602 シェア

          山岸凉子「日出処の天子」「レベレーション(啓示)」など10月4日より電子書籍化
        • 独特な細い線の絵柄が怖さを増す。恐怖漫画の傑作「わたしの人形は良い人形」山岸凉子 | マンバ通信

          『わたしの人形は良い人形』 数年前、人形を恐怖の道具として使わないで欲しいという意見がある団体から出ているというニュースを見ました。 真っ先にこの作品が頭に浮かび、まさか封印されるなんて事は無いよなと懸念したのをはっきり憶えてます。 怖い系の漫画も映像作品も苦手な私ですが、個人的に恐怖漫画の最高傑作だと思っております。 これまでにとにかく怖いから読め、と色んな人に勧めてきました。 度重なる蔵書整理で何度か手元からは消えてますが、昨年末に入手。 またじっくり読み返してこの記事を書く次第です。 私の中の殿堂入り作品。あえて探して入手せずとも、必ずこの本は私の手元に戻ってきます。 初めて読んだのは20代後半です。30年以上前になりますが帰省して実家に帰った際に妹が購入しておりました。 なんか凄い物を読んでしまったと少し呆然としたのを憶えてます。 「汐の声」や「ゆうれい談」も読んで、山岸凉子さんて

            独特な細い線の絵柄が怖さを増す。恐怖漫画の傑作「わたしの人形は良い人形」山岸凉子 | マンバ通信
          • 「母殺し」は可能? 山岸凉子や川上未映子作品に見る母娘問題のカギ | 毎日新聞

            母娘問題は「娘側の自立の問題と捉えた方がいい」と語る文芸評論家の三宅香帆さん=京都市南区で2024年6月12日、山崎一輝撮影 母が重い。 そんな言葉に象徴される「母娘問題」は2000年代後半以降、社会で注目されるようになった。でも、そのずっと前からフィクションの中で繰り返し描かれてきた、と文芸評論家の三宅香帆さん(30)は言う。 過干渉な母と、その「愛」に縛られる娘。両者の複雑な関係を解くカギは何か。1970年代以降の少女漫画や小説にヒントを探した三宅さんは、一つの確信にたどりついた。母娘の“密室”を脱するには「母殺し」しかない、と。新刊のタイトルは『娘が母を殺すには?』(PLANETS)だ。 問題は「母からの娘の自立」 もちろん、それは物理的な殺人ではない。母から与えられる「こうあるべきだ」という規範を手放すこと、つまり「母からの自立」を意味する。 「母娘問題は『毒母』『毒親』といった言

              「母殺し」は可能? 山岸凉子や川上未映子作品に見る母娘問題のカギ | 毎日新聞
            • 「日出処の天子」(山岸凉子)に対して新聞が事実無根の「法隆寺が怒っている」という記事を掲載し、数日後訂正文を掲載してもらった話

              やの字 🍉 @milk_cigarettes 古いLaLa読んでたら「日出処の天子」(山岸凉子)に対してM新聞が「法隆寺が怒っている」という記事を掲載したが詳しい話を聞いてみたら事実無根で数日後訂正文を掲載してもらうという記述があった。「日出処…」は実家にコミックスがあったけどこのページは読んだかしら覚えてない…。 pic.twitter.com/yo2XC48hoL 2021-11-26 22:06:00 やの字 🍉 @milk_cigarettes 「でもでもあたしはかきたい事をかくのだ!家を売ろう!!裁判費に必要だ」と覚悟の山岸先生かっこいい…( ; ; ) ほほうと思ったのは「新聞は謝罪文なんて絶対載せないよ」というのが前提らしいこと。知らなかったので。(このときは謝罪文掲載を要求して掲載された) 新聞てそうなのか…ダメじゃん pic.twitter.com/6XSCVFYpl

                「日出処の天子」(山岸凉子)に対して新聞が事実無根の「法隆寺が怒っている」という記事を掲載し、数日後訂正文を掲載してもらった話
              • やの字 on Twitter: "古いLaLa読んでたら「日出処の天子」(山岸凉子)に対してM新聞が「法隆寺が怒っている」という記事を掲載したが詳しい話を聞いてみたら事実無根で数日後訂正文を掲載してもらうという記述があった。「日出処…」は実家にコミックスがあったけ… https://t.co/ZmLh7SKOfc"

                古いLaLa読んでたら「日出処の天子」(山岸凉子)に対してM新聞が「法隆寺が怒っている」という記事を掲載したが詳しい話を聞いてみたら事実無根で数日後訂正文を掲載してもらうという記述があった。「日出処…」は実家にコミックスがあったけ… https://t.co/ZmLh7SKOfc

                  やの字 on Twitter: "古いLaLa読んでたら「日出処の天子」(山岸凉子)に対してM新聞が「法隆寺が怒っている」という記事を掲載したが詳しい話を聞いてみたら事実無根で数日後訂正文を掲載してもらうという記述があった。「日出処…」は実家にコミックスがあったけ… https://t.co/ZmLh7SKOfc"
                • 青山剛昌先生「ここにコナンの襟足を描いて欲しかった笑」『重版出来!』完結記念に豪華すぎる漫画家さんたちの寄稿ㅤいくえみ綾 浦沢直樹 河合克敏 久世番子 島本和彦 白川蟻ん 末次由紀 高橋留美子 田中モトユキ 谷川史子 のりつけ雅春 萩尾望都 村上たかし 山岸凉子 ゆうきまさみ

                  【公式】スピリッツ編集部 @spiritsofficial *\『#重版出来!』完結記念/* 🎁発売中「月刊!スピリッツ」付録冊子🎁 漫画家さんのご寄稿&読者の皆様のご投稿に著者・松田奈緒子先生も大感激の1冊! 本日−7/30に16人の超豪華作家イラストをお見せします🙌高解像度イラストは冊子に掲載しておりますのでぜひ雑誌ご購入&お手元に保存ください! pic.twitter.com/8X205RFwMv

                    青山剛昌先生「ここにコナンの襟足を描いて欲しかった笑」『重版出来!』完結記念に豪華すぎる漫画家さんたちの寄稿ㅤいくえみ綾 浦沢直樹 河合克敏 久世番子 島本和彦 白川蟻ん 末次由紀 高橋留美子 田中モトユキ 谷川史子 のりつけ雅春 萩尾望都 村上たかし 山岸凉子 ゆうきまさみ
                  • 山岸凉子作品、ついに電子書籍解禁!!!!――伝説的傑作『日出処の天子』や最新連載作『レベレーション(啓示)』ほか、10/4(月)発売。9/17(金)より予約開始

                    山岸凉子作品、ついに電子書籍解禁!!!!――伝説的傑作『日出処の天子』や最新連載作『レベレーション(啓示)』ほか、10/4(月)発売。9/17(金)より予約開始KADOKAWAと講談社から合計7作品をリリース。今年12月に第2弾も! 株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、 2021年10月4日(月)より、山岸凉子氏の単行本の電子書籍を発売開始することになりました。 山岸凉子氏の数々の傑作が、待望の電子書籍化――!! 山岸凉子氏の単行本8タイトルを、10月4日(月)より各電子書店で発売します。 マンガ界の圧倒的存在である山岸凉子氏作品、初の電子書籍化が実現しました。 株式会社KADOKAWAから2タイトル、株式会社講談社から6タイトルを10月4日(月)に同日発売【9月17日(金)より予約開始】。第2弾として12月下旬に株式会社KADOKAWAから4タイトルを発売します。 10月

                      山岸凉子作品、ついに電子書籍解禁!!!!――伝説的傑作『日出処の天子』や最新連載作『レベレーション(啓示)』ほか、10/4(月)発売。9/17(金)より予約開始
                    • 奪われてはならないものについて 『自選作品集 鬼子母神』(山岸 凉子) | 角田 光代 | 書評

                      2022.04.19書評 奪われてはならないものについて 文:角田 光代 (作家) 『自選作品集 鬼子母神』(山岸 凉子) 出典 : #文春文庫 ジャンル : #随筆・エッセイ 『自選作品集 鬼子母神』(山岸 凉子) はじめて触れた山岸凉子作品がホラー漫画で、しかもトラウマになるくらいの恐怖を味わったので、山岸凉子さんはホラー作品の書き手なのだと思いこんでいた。その後に『日出処の天子』『天人唐草』『パエトーン』『パイド・パイパー』『舞姫 テレプシコーラ』……と順不同に出合い、特定のジャンルにあてはめることの不可能な作家なのだと知った。 この『自選作品集 鬼子母神』におさめられている作品はいずれも、母親と子どもの関係を描いている。 「夜叉御前」は、怪奇ものと思って読んでいくと、怪奇現象よりももっとおぞましくおそろしい現実を、読み手は突きつけられる。引っ越した新居にあらわれる「恐ろしい女の人の

                        奪われてはならないものについて 『自選作品集 鬼子母神』(山岸 凉子) | 角田 光代 | 書評
                      • 今週のお題「鬼」より『鬼子母神』山岸凉子著 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                        今週のお題「鬼」 今週のお題「鬼」より 『鬼子母神』山岸凉子著 本作品は、山岸凉子氏による、超自然的な要素はないものの、母と子の関係を鬼子母神の寓話になぞらえて描く50ページほどの短編である。 語られる内容は、ある意味普遍的に存在し得る、恐ろしくも哀しい物語であり、傑作といえるであろう。 娘の視点で、兄は王子さま、自分は悪魔の姿、そして母親の中に時折り垣間見る異形の姿は、1年ほど先行して発表された、同じく母と娘の関係を描いた萩尾望都氏の傑作「イグアナの娘」を想起させる。 書誌情報 タイトル:山岸凉子スペシャルセレクションⅨ 鬼子母神 著 者:山岸凉子 発行日:2010年12月20日 初版発行 発行所:潮出版社

                          今週のお題「鬼」より『鬼子母神』山岸凉子著 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2
                        • 哀しい怪奇譚『鬼』山岸凉子著 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                          今週のお題「鬼」 哀しい怪奇譚 『鬼』山岸凉子著 本作品は長編本格バレエ漫画「アラベスク」や、厩戸王子(聖徳太子)を主人公とした「日出処の天子」などの代表作で知られる山岸凉子氏の160ページほどの中編である。怖い作品を数多く描いた山岸作品の中でも、その恐ろしさは群を抜くが、それ以上に哀しさの勝る作品といえるであろう。 天保八年、奥州枯野村。冒頭の場面は、食べるものが無く、草の根っこを奪い合う、子供たち。山あいの村を強風が吹き抜ける。 場面は切り替わり、現代へ。M美大のサークル「不思議圏」は民俗学を研究するサークルである。部員は七名で、今年の合宿は部長の父親の伝手で岩手県の広林寺というところへ行くことに・・・。 飢饉に襲われた村の、直視できない悲惨な出来事と、はからずも寺で修業することになったサークルメンバーが交互に描かれ、やがて両者の存在は交錯していく。そして訪れる癒しと現代の若者たちの優

                            哀しい怪奇譚『鬼』山岸凉子著 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2
                          • 乙女と奈落~『テレプシコーラ』で『ヴィリ』を読むーー山岸凉子のバレエ・ゴシック【後篇】

                            グロテスクなまでにバレエの「リアル」を描く 前回は山岸凉子の出世作『アラベスク』のタイトルに注目して、アラベスクがいかにしてグロテスクに至るのか、その経路を雑駁ながら示してみた(参考:『アラベスク』に秘められたグロテスクなデーモンーー山岸凉子のバレエ・ゴシック【前篇】)。今回はバレエの美の世界では抑圧されていて見えない、そうしたグロテスクなものが堰を切ったように噴出した山岸バレエ・マンガのもう一つの金字塔『舞姫 テレプシコーラ』から話を始めたい。【※以下重大なネタバレあります】 バレエ教室を開く母の下で日々研鑽を積む、篠原六花(ゆき)と千花(ちか)の二人姉妹のバレリーナとしての成長と挫折の物語で、いじめ・自殺・貧困・拒食症・児童虐待・児童ポルノ・容姿醜怪・初潮・借金5,000万円・ネットの誹謗中傷など、穏やかならぬテーマ含めバレエのダークサイドまで扱っており、その世界の裏側の「リアル」にま

                              乙女と奈落~『テレプシコーラ』で『ヴィリ』を読むーー山岸凉子のバレエ・ゴシック【後篇】
                            • 浦沢直樹、萩尾望都、星野之宣、山岸凉子らが描き下ろし「諸星大二郎トリビュート」

                              「諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート」には、吾妻ひでお、伊藤潤二、浦沢直樹、江口寿史、唐沢なをき、近藤ようこ、高橋葉介、高橋留美子、寺田克也、とり・みき、萩尾望都、ヒグチユウコ、平野耕太、藤田和日郎、古屋兎丸、星野之宣、山岸凉子、山田章博が参加。諸星をリスペクトする作家陣が、マンガ作品をメインにイラスト、コメントなど寄稿した。また巻頭には諸星描き下ろしの「寄稿者への逆トリビュートイラスト」、巻末には描き下ろしマンガ「タビビト」も掲載されている。 「諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート」収録内容諸星大二郎「寄稿者への逆トリビュートイラスト」 萩尾望都「麒麟狩り」 星野之宣「シン蝕惑星」 山田章博「暗黒神話の45年遅い予告篇もどき」 高橋葉介「妖怪ハンター アマビエ 対 王冠獣(コロナ)」 山岸凉子「暗黒神話」 伊藤潤二「カオカオ様と私」 高橋留美子 エッセイマンガ 唐沢

                                浦沢直樹、萩尾望都、星野之宣、山岸凉子らが描き下ろし「諸星大二郎トリビュート」
                              • 美内すずえ、山岸凉子、くらもちふさこ……元アシスタントが描いた「少女漫画の青春」 | 文春オンライン

                                『薔薇はシュラバで生まれる 70年代少女漫画アシスタント奮闘記』(笹生那実 著)EAST PRESS COMICS 薔薇といえば、かつての少女漫画の象徴。その薔薇は、乙女らが服をインクで汚しつつ日夜ペンを動かす修羅場で咲いた――本書で漫画家・笹生那実さんは、1970年代の少女漫画の青春譜を漫画で描いた。その時代、萩尾望都ら「花の24年組」の作家たちは競うように描き、少女漫画の新しい表現を切り拓いていた。当時、笹生さんは自分の作品を描くかたわら、特に忙しい時期の漫画家を助けるヘルプアシスタントとして、山岸凉子やくらもちふさこの仕事場に駆けつけていた。その体験が、本書にはふんだんに盛り込まれている。 「東京ビッグサイトのコミティアという同人誌即売会で、2017年春に出した自主出版本を買ってくださった編集者の方から、1週間後にメールが。本の中に、わずか10ページだけ書いたアシスタント時代の思い出

                                  美内すずえ、山岸凉子、くらもちふさこ……元アシスタントが描いた「少女漫画の青春」 | 文春オンライン
                                • 『アラベスク』に秘められたグロテスクなデーモンーー山岸凉子のバレエ・ゴシック【前篇】

                                  アラベスクと余白の美学 前回、萩尾望都『ポーの一族』のうねりくねるロココ曲線を「アラベスク」と呼ぶことで終えたが(参考:『ポーの一族』と「ロマンティックな天気」 ——疾風怒濤からロココ的蛇状曲線へ)、正にその言葉をタイトルに冠したバレエ・マンガの革命的作品が山岸凉子『アラベスク』である。E・A・ポーが自らのゴシック小説集を『グロテスクとアラベスクの物語』と名付けたことに鑑みても、19世紀ロマン派の文学・音楽・舞踏・美術すべてに一大流行を見せたこの「アラベスク」なる概念について、掘り下げてみないことには始まらない。 卓球マンガ「レフトアンドライト」で1969年にデビューした山岸は、水野英子のタッチを模して丸いキュートな線を当初は描いていた。しかしそれから一年ほどして、封印していた本来の持ち味であるシャープで細長い線を復活、その結果として生まれたのが「雨とコスモス」である。 『りぼん』(197

                                    『アラベスク』に秘められたグロテスクなデーモンーー山岸凉子のバレエ・ゴシック【前篇】
                                  • 自信のなさや心の傷が作品を描かせてくれた──山岸凉子が“最初で最後の”トークショーで語ったこと | 文春オンライン

                                    2019年10月6日、北海道上砂川町。 山岸凉子を生んだ人口3000人足らずの小さな町の体育センターは、全国から駆けつけた人々の熱気に包まれていた。 『日出処の天子』『舞姫 テレプシコーラ』『アラベスク』……「漫画」の概念を変えた名作を世に出し、普段人前に姿を現さないデビュー50周年の天才が初めて引き受けたトークショー。 「私の作品は、すべて、子どもの頃の自信のなさとか、心の傷が描かせてくれた気がするのです──」 自らの幼少期、創作の原点を語り尽くし、感動を呼んだ「奇蹟の70分」が2月5日発売の『自選作品集 ハトシェプスト 古代エジプト唯一人の女ファラオ』(文春文庫)に完全載録される。SNSでも「神降臨!」と話題になった“最初で最後の”トークショーの一部を特別公開する。聞き手はライターの瀧晴巳さん。 ◆ ◆ ◆ 両親は上砂川町の出身 山岸 皆さま、初めまして。山岸凉子です。まずは上砂川町の

                                      自信のなさや心の傷が作品を描かせてくれた──山岸凉子が“最初で最後の”トークショーで語ったこと | 文春オンライン
                                    • 山岸凉子、魔夜峰央、くらもちふさこ――「家」から浮かび上がる12人の少女漫画家の人生 | ダ・ヴィンチWeb

                                      『少女漫画家「家」の履歴書(文春新書)』(週刊文春編/文藝春秋) 「家」と聞いて、何を連想するだろうか。多くの人にとって、家は寝たり食事をしたりする私的な空間であり、毎日の疲れを癒す場でもある。とはいえ2020年以降、新型コロナウィルスの流行によってテレワークを推奨する企業が増え、家が仕事場になった人も多いのではないだろうか。 もちろんコロナ禍の前から、家で仕事をしている人たちもいて、漫画家はその代表的な職業のひとつだろう。 画業で生計をたてられるようになると、生活をする家とは別に仕事場を作る人もいる。子どものころに住んだ家、多くの人に愛されている名作が生まれた家、漫画の世界観の土台となった家……。家は漫画家の人生を雄弁に物語る。 『少女漫画家「家」の履歴書(文春新書)』(週刊文春編/文藝春秋)は、「家」に焦点をあて、漫画史を語るうえで欠かせない12人の少女漫画家にインタビューした一冊だ。

                                        山岸凉子、魔夜峰央、くらもちふさこ――「家」から浮かび上がる12人の少女漫画家の人生 | ダ・ヴィンチWeb
                                      • かつてのマンガ少女なら、必見の原画展。大和和紀×山岸凉子、巨匠ふたりの名作に会いに、いざ札幌。 | くらし | クロワッサン オンライン

                                        マンガ家の大和和紀さんと山岸凉子さんは、ともに北海道出身で同学年。高校時代からの友人です。漫画家を目指して切磋琢磨した札幌で、ふたりの代表作でありマンガ史の金字塔である2作品の原画展が行われています。展示されているのは両作品のモノクロ原画83点、カラー原画45点。初日9日に行われたトークショーとその後に開かれた記者発表に行ってきました。 ホールを埋める800人の聴衆を前にしてのトークショー。でもおふたりはリラックスした表情で、時折り顔を合わせて笑う様子は女学生さながら。 今回の展覧会は、ふたりが発起人をつとめる<札幌マンガミュージアム構想>の活動のひとつ。北海道にゆかりのあるマンガ家は多く、東京・神奈川・大阪に続く全国4位だそう。『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさん、『動物のお医者さん』の佐々木倫子さん、『ルパン三世』のモンキー・パンチさん、『ゴールデンカムイ』の野田サトルさん…。 「あ

                                          かつてのマンガ少女なら、必見の原画展。大和和紀×山岸凉子、巨匠ふたりの名作に会いに、いざ札幌。 | くらし | クロワッサン オンライン
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