プロジェクトマネジメント(PM)の普及と定着は日本にとって重要であると考え,あちこちの雑誌やWebサイトにPMの原稿を書いてきた。しかし,読者から反論や批判を結構いただく。「PMなど役に立たない」「海外の手法を取り入れてうまくいくなら苦労などしない」といった意見である。 なぜ反感を持たれるのか。Webサイトで発表したコラムに対する読者の書き込みを読むと,反発理由として,PMに関する三つの「ない」が考えられる。まず,PMの考え方自体が正確に「知られていない」。一通りの考え方を知ったとしても,「納得できない」。さらに困ったことに,「理解したくない」という拒否派が存在する。 筆者がWebサイトで最初にPMについて書いた記事は,「『プロジェクトマネジメント後進国』の日本がナンバーワンになる日」であったかと思う。とにかく読んでいただかないと話が始まらないのでわざとこういう刺激的な題名にした。 趣旨は