天下の名香とよばれた香木、それが「蘭奢待らんじゃたい」。 こんにちは、ミュージアム部の内村です。今回もたくさん作った第75回正倉院展コラボレーショングッズ、オオトリの品はこちら! 蘭奢待クッションです! 蘭奢待らんじゃたいとは?今回グッズにしようとした宝物は「蘭奢待」という巨大な香木(沈香)。長さ156.0cm、重さ11.6kgという大きな香木で、ベトナムからラオスにかけての山岳部でとれたと伝わっています。 正倉院宝物 黄熟香(中倉 135) 正倉院公式HPより実は正倉院宝物としての正式名称は「黄熟香おうじゅくこう」といい、「蘭奢待」とはいわゆる雅名がめい(雅な呼び名)になります。 写真を見ると分かるように、形状の複雑さに加えて、ところどころ人の手によって切り取られたような跡が残っていますが、これはかつて足利義政あしかがよしまさや織田信長おだのぶなが、明治天皇などが截香せっこう(香木を切り