気候変動などの要因で、2050年に世界的にコーヒー豆が不足し、コーヒーが飲めなくなる日が来るかもしれない──。業界が抱える深刻な「2050年問題」をブロックチェーンで解決しようとする動きがある。 60年以上も前から、コーヒー豆を世界中から輸入してきた伊藤忠商事だ。同社でコーヒーのSDGsに取り組む渡邉篤さん、立田昌宏さん、岡本夏樹さんに話を伺った。 伊藤忠商事だからできるSDGs 長引くコロナ禍の影響もあり、「おうちコーヒー」を楽しむ機会は確実に増加している。 全日本コーヒー協会の調査によれば、日本人ひとりが1週間あたりに家庭で飲むコーヒーの杯数は、2018年の6.54杯から2020年には7.55杯と、1杯ほど増えたという。 今や1日1杯は家で飲むことが当たり前となっただけに、「普段、自分が飲んでいるコーヒーについてもっと知りたい」と思う人も少なくないだろう。 そんな消費者のニーズに応えて