六月の途中くらいから書き出して、七月になってしまった。 ただの好き嫌いの話で、長い思い出話。 思い出話で恥ずかしいから、特定されないように細かいことをごまかして書いた。 長えよ、と言われる前にまとめると 「ただの長い思い出話で、宗教が原因で好きな景色が無くなったから、俺はこの宗教が嫌い。」 というだけの話だ。具体的な宗教名は書かない。 六月になると亡くなった祖父を思い出す。祖父が亡くなったのはずっと前の年の瀬、来年は会えないかもと入院中に見舞ったのが最後になる。 田舎に住んでいた。両親は同じ地域で出会い結婚したので、母方の実家もチャリンコで必死に行けばたどり着く距離だった。車では20分くらいか。 思い出す祖父というのは母方の祖父。母はパートがあったので、小さい頃は週の半分以上、学校から帰ると姉と一緒に預けられていた。 その頃は祖父との思い出はあまりない。働き者だったので、俺と姉が預けられる