2016年3月2日、私は福島第一原発4号機の内部に入った。使用済み燃料プールの水は青かった。 現在の4号機使用済み燃料プールの様子 撮影:幸田大地 写真監修:リマインダーズ・プロジェクト 後藤勝そんな簡単な事実さえ、私は知らなかった。社会は自分の知らない分野の専門家たちによって、なんとか回っているのだ。「福島第一原発の中でももっともリスクが高い」と言われた4号機からは、2014年に、無事にすべての燃料が取り出された。 4号機からの燃料の取り出しは、この事故以来、大きく変わったことのひとつと言えるのではないだろうか。しかし、1号機は燃料の取り出しをする前の、ガレキ撤去に手を付ける前の、カバーの解体が始まったばかりだ。変わっていないことも、まだまだある。 福島第一原発の事故から5年が経過しようとしている。 2016年3月、ニュース個人のオーサーとして、私はヤフーへの福島第一原発視察の案内を受け