母親たちを今も苦しめる複雑化する「育児神話」 育児疲れしたママがベビーフードをたくさん買い込んだ写真をSNSにアップしたところ「自分たちを優先して子どもをないがしろいしている」と批判され、SNS上では、ママたちを縛り付け苦しめる「育児神話」への批判や不満が殺到した。 母親たちが苦しめられるのは、ベビーフードについてのことだけではない。前編では、41歳で男の子を出産したライターの若尾淳子さんが、高年齢出産、帝王切開、粉ミルク……とさまざまな場面で「かわいそう」といった言葉で指摘され、日常に蔓延る「育児神話」の洗礼を受け、モヤモヤ感を味わってきた話をお伝えした。 しかし、育児神話に反する自分の育児に罪悪感を抱いたり他の人から非難されて苦しむ母親がいる一方で、神話を信奉しつつも報われないストレスをため込み、ほかの人の育児を否定したり、批判してしまう母親もいる。どちらも「育児神話」という不確かな呪