直近の色々な媒体を通じたニュースで、内閣府が試算した今後10年程度の経済財政の展望予測では、2025年度の日本の基礎的財政収支・プライマリーバランス(PB)がわずかながら黒字になるとのことが報じられている。 以前から政府は、財政健全化の取り組み目標のひとつとして2025年度のPB を黒字化することを掲げていて、今回の報道は、今までの予測が2025年度赤字であったところから一転して、取り敢えずの目標達成が視野に入っていることを示したものである。 基礎的財政収支とは、今までの借金分に相当する国債関係の費用を除き、その時点で必要な政策経費(社会保障や公共事業、防衛費など様々な行政サービスを提供する経費)をその時点の税収等でどれだけ賄えているかを示す指標である。 従ってPB の黒字化は、過去の借金分を考えると財政健全化とは云えないが、その改善取り組みのスタート台に立てたことを意味する。 ニュースを