(この原稿は、某月刊誌の依頼で西岡が執筆した物です。同誌編集部の判断で、この原稿は不掲載(ボツ)に成りましたが、執筆当日から、リアルタイムで、このブログ上で公開して居ます。) PCRを制限する事は公衆衛生上の自殺行為である。 1.現場の医者として 私は、この文章を3月17日(火)の正午過ぎに書いて居る。その事を念頭に、以下の文章を読んで欲しい。 私は、今、武漢肺炎(COVID-19)の行方に、強い懸念を抱いて居る。 外れて欲しいのだが、「医療崩壊」と呼ばれる様な状況が、日本の一部の医療機関で、間も無く起きるのではないか?と、私は、予想する。 その理由は、COVID-19の診断において、現時点では、唯一の検査法であるPCR検査の施行を国が強く制限し、私たち現場の医者に、PCRを自由に行なう裁量を与えないからである。 この疾患の診療の最前線に居る内科医として、私は、声を大にして言う。今、COV