[PDFファイルを表示] 軌道に乗った遅出しイチゴ 東北一の生産団地めざす <雄勝町> 雄勝町イチゴ組合 雄勝郡雄勝町秋の宮地区で六月八日からイチゴの出荷が始まった。雪の少なかったことしは例年より初摘みが十日ほど早く、これから端境期に当たる七月中旬まで、毎日新鮮なイチゴが東京市場にトラック輸送される。東京市場に出荷を始めてからことしで十年目、今では市場の評判も上々で、東北一のイチゴ産地をめざしてがんばっている。 ◆ 部落ぐるみのイチゴ栽培 秋田県の最南端に当たる雄勝町の役場所在地横堀地区から、アユ釣りの本場として知られる役内川沿いに国道一〇八号線を車でさかのぼる。約二十分ほどすると、左手にかつて院内銀山に送電するため、日本で三番目に古く建設されたという樺山水力発電所の建物が見える。この発電所と橋を隔てた国道のたもとに「雄勝町イチゴ組合」の集出荷所(事務所併設、二百平方メートル)がある。