昭和研究会 (しょうわけんきゅうかい)は、近衛文麿の私的ブレーントラスト (政策研究団体)。主宰者は近衛のブレーンの一人だった後藤隆之助[1]。1933年 (昭和8年)12月27日設立[2] – 1940年 (昭和15年)11月19日廃止[3]。ただし、正式な組織として発足手続が取られたのは1936年 (昭和11年)11月に入ってからである[4][5][6]。 後藤隆之助 後藤隆之助は昭和恐慌の中で窮乏する農村救済を元学友[7][8]の近衛文麿に訴え[9]、1933年8月1日に時事問題懇談会を主催する後藤事務所を創設し[10]、蠟山政道とともに組織の綱領をつくる[11]。そして、12月27日にこの会を「昭和研究会」[12]と命名して「現行憲法の範囲内で国内改革をする。」「既成政党を排撃する。」「ファシズムに反対する。」等を根本方針に掲げた[12][13]。当初は近衛を囲む政治・経済・社会に