ラオス・ルアンプラバンで、托鉢(たくはつ)をする僧侶(2024年1月28日撮影)。(c)TANG CHHIN SOTHY / AFP 【2月9日 AFP】ラオスの古都ルアンプラバン(Luang Prabang)。夜明けとともに黄色のけさを着たはだしの僧侶たちが托鉢(たくはつ)に出る。カメラを握り締めた大勢の観光客が、早朝の厳格な雰囲気を打ち破る。 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているルアンプラバンには、昨年1~9月に80万人近くが訪れた。国営メディアによると、ルアンプラバンは2024年末までに300万人の観光客を誘致する目標を掲げている。 政府は観光業に力を入れているが、地元の人たちは静かだった街が団体観光客に占領され、文化が変わってしまうと懸念している。 朝の托鉢はかつて、仏教徒の住民と僧侶の間で粛々と行われていた習慣だ