ぼくは、生き物がみんな大すきで、きせい虫も、大すきです。見つけると「やった!」とすごくうれしくなります。きせい虫も、みんながんばっていて、同じ地きゅうのなかまなので、いやがらずに、なかよくしてほしいなあ――。 そう話してくれたのは、大阪市立都島小学校2年の川島旺典(おうすけ)さん(8)。家の机には、自分で集めた寄生虫をエタノール漬けにした標本の瓶がずらりと並ぶ。自慢のコレクションだ。 2021年9月30日。釣り好きの父、巧さん(37)と一緒に魚釣りに出かけた。釣ったイワシを、母の樹(みき)さん(36)が自宅のキッチンで水洗いしていた時のこと。イワシから、ピョンと何かが飛び出してきた。 「何、これ?ってなって。パパとママは『フナムシ』って言ったけど、僕は寄生虫じゃないかって思った」。調べてみたら、旺典さんの言った通り、「イワシノコバン」だった。 見た目が、大好きな深海にすむ「ダイオウグソクム