今回は米国時間の10月8日に発表会が開催されたZen 3ことRyzen 5000シリーズの話である。すでにハッチパイセンの速報が上がっているのでお読みの方も多いだろう。 発表会のビデオそのものはこちらから見直すことができるが、これに先立ってもう少し細かな情報も得られたので、これをベースにRyzen 5000シリーズを解説していこう。 Zen 3マイクロアーキテクチャー まずはZen 3の中身についてだが、最初にお断りしておくと、AMDは現時点でZen 3で利用されるプロセスの詳細を明らかにしておらず、“7nmプロセス”とだけ説明している。連載553回で説明したように、AMDのいう7nmプロセスにはN7/N7P/N7+/N6がある。 筆者はZen 3世代はN7+プロセスに移行したと見ているが(理由は後述)、確証はない。ちなみTSMCは、N7→N7+ではトランジスタ密度が1.2倍になり、同一周
2020年08月22日12:00 (注:商品価格は執筆当時のものです。販売ページリンクにはアフィリエイトを含みます) 「AMD Ryzen 5 PRO 4650G」をレビュー。3400Gや10400と徹底比較 wisteriear コメント(0) タグ :#AMD_Ryzen_4000G_レビュー#CPU_レビュー#レビュー#AMD_Ryzen_3rd#AMD_Ryzen_3rd_レビュー#スポンサード_レビュー スポンサードリンク 第3世代Ryzenと同じZen2 CPUコアと、7nmプロセスで改良・製造されるRadeon Graphicsを組み合わせた、RenoirことAMD第4世代Ryzen APUのビジネスユーザー向けPROシリーズから、6コア12スレッドのハイパフォーマンスモデル「AMD Ryzen 5 PRO 4650G」をレビューします。 6コア12スレッドAPUの「AMD
筆者:西野秀明 ソニー・インタラクティブエンタテインメント シニアバイスプレジデント (プラットフォームプランニング&マネジメント統括責任者) ◇2020年3月21日(土)更新 PS5の後方互換性に関するコメントを追加しました。 後方互換に関する補足: PS4向けに既に発売されている素晴らしいゲームをPS5においてもお楽しみいただくため、労を惜しまずPS5の後方互換機能開発を進めてまいりました。PS4向けには4,000を超えるゲームが提供されていますが、その大多数をPS5でもお楽しみいただけるようになると考えています。 PS5では、後方互換性のあるPS4のゲームを、PS4と比較してより高い周波数で実行することで、フレームレートの安定や向上、そして場合によっては高い解像度で、ユーザーのみなさまにお楽しみいただけるようになると考えています。ゲームによっては、ゲーム開発者様による調整が必要な場合
ただ実際にはこのルールはモバイル向けのみであり、デスクトップ向けは全製品ともCezanneで統一されたのは喜ばしい。ただこうなると、Lucienneコアの存在意義がさらに不明なものになっている。連載600回で書いたようにRenoirとLucienneは物理的に異なるダイであり、ということは(今のところ)モバイル向けだけのために、わざわざ新規のダイをCezanneとは別に起こした格好になる。 もちろん今後組み込み向けなどに流用される可能性はあるし、あるいはデスクトップ向けに今後追加される可能性もゼロではない。AthlonグレードがLucienneベースになるなんてことは、ありえそうなシナリオだ。 ちなみに連載597回のロードマップ図であるが、一ヵ所訂正がある。図ではCezanneベースのRyzen 5 5600UのL3容量を12MBとしているが、実際のスペックでは16MBとなっている。連載5
2024年8月7日22時、AMDはZen 5アーキテクチャーを採用した新世代のデスクトップ向けCPU「Ryzen 9000シリーズ」の下位モデルにあたる物理8コアの「Ryzen 7 9700X」および物理6コアの「Ryzen 5 9600X」の2モデルの販売をグローバルで解禁した。当初Ryzen 9000シリーズは全モデルが7月31日発売とアナウンスされていたが、初期ロットの一部に品質問題が発覚したことから延期され、8月7日と8月14日の2段階ローンチに変更された。 日本における発売日はこれまでの慣習を継承し、週末に合わせた8月10日11時より解禁される。予想価格はRyzen 7 9700Xが7万800円、Ryzen 5 9600Xが5万4800円(いずれも税込価格)。北米における予想価格359ドル/ 279ドルと比較すると1ドル200円近いレートになるため、ここだけ見ると割高感は否定でき
西川善司の3DGE:Ryzen 4000とRadeon RX 5600 XTの気になるところをAMDにアレコレ聞いてみた ライター:西川善司 CES 2020に合せて行われたAMDのプレスカンファレンスについては,すでにレポートでお伝えしているが(関連記事),すべての謎が明らかになったわけではなく,執筆中にも新しい疑問がいくつも浮かんできた。その後,AMDが報道関係者向けブリーフィングを行ったので,出席したRyzenシリーズとRadeonの開発担当者に,それらの疑問をぶつけてみた。その概要をレポートしたい。 なぜRyzen 4000は単一ダイデザインなのか? 取材に応対してくれたAMDのScott Stankard氏(Senior Product Manager, Client Business Unit) 「しばらくノートPC向けに魅力あるCPU製品を投入できていなかったAMDとしては,
AMDが、Googleと共同設計のChromebook向けモバイルプロセッサ「Ryzen 3000C」シリーズと「Athlon 3000C」シリーズを2020年9月22日に発表しました。史上初となるZenアーキテクチャ搭載Chromebookは、前世代のChromebooksと比較して最大178%高速化しているとのことです。 AMD Launches First “Zen”-based Chromebook mobile processors for faster web browsing, improved office productivity and better multitasking :: Advanced Micro Devices, Inc. (AMD) https://ir.amd.com/news-events/press-releases/detail/969/amd
Zen 4世代CPUとRDNA 3世代GPUを統合したAPU「Ryzen 7040HS」搭載の「Razer Blade 14」が発表。AMDがその利点をアピール ライター:米田 聡 Zen 4アーキテクチャのCPUコアと,RDNA 3アーキテクチャのGPUを統合した高性能ノートPC向けプロセッサ「Ryzen 7040HS」シリーズをAMDが発表したのは,2023年1月に開催されたCES 2023だった(関連記事)。当時の予定よりも搭載製品の発売は遅れていたが,2023年5月に入って,PCメーカー各社からRyzen 7040HS搭載PCが次々と発表されている。 そんな中でAMDは,ゲーマー向け薄型ノートPCとして定評あるRazer Bladeシリーズの14インチモデル「Razer Blade 14」に,Ryzen 7040HSシリーズの最上位モデル「Ryzen 9 7940HS」が採用された
西川善司の3DGE:Zen 3は事実上の拡張版Zen 2? ゲームに対する性能向上は期待できそうだ ライター:西川善司 「Ryzen 9 5900X」を披露するLisa Su氏 2020年10月9日,AMDは,「Zen 3」アーキテクチャ世代の新型デスクトップPC向けCPU「Ryzen Desktop 5000」(以下,Ryzen 5000)シリーズを発表した。オンラインで行われた発表会の進行役は,いまや半導体業界で一番名の知れた女性といえる,AMD代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)のLisa Su博士だ。 本稿では,発表されたRyzen 5000シリーズに関して,より深く考察してみることにしたい。 Ryzenの型番命名規則が変わった? 今回発表となったZen 3は,“3”と付いてはいるものの,実際には第“4”世代のZen系アーキテクチャであり,製品型番としては“5”000番台となっ
西川善司の3DGE:Ryzen 7000を支えるZen 4アーキテクチャのすべて。CPUコアに加えられた細かい改良とI/Oダイの見どころをひもとく ライター:西川善司 AMDのデスクトップPC向け新世代CPUである「Ryzen 7000」シリーズのレビュー公開に合わせて,アーキテクチャに関する詳細情報が解禁となった。そこで本稿では,Ryzen 7000のアーキテクチャである「Zen 4」について解説したい。 なお,Ryzen 7000のラインナップや,主なスペック,基本的な設計方針といった概略は,8月30日掲載のニュースで紹介済みなので,概要を知りたい,あるいはRyzen 7000の基礎情報を知らないという人は,そちらを最初に参照してほしい。 Zen 4とはどういったCPUなのか Ryzen 7000が採用するZen 4コアのCPUダイ(CPU Complex Die,以下 CCD)は,T
究極のゲーマー特化型CPU AMD Ryzen 9 7950X3D Text by 米田 聡 3月3日に,AMDのデスクトップPC向けCPU「Ryzen 7000 Series Processors with AMD 3D V-Cache Technology」(以下,Ryzen 7000X3D)のうち,Ryzen 9シリーズに属する2製品が国内発売となる。AMD独自のキャッシュメモリ技術「AMD 3D V-Cache Technology」(以下,3D V-Cache)を採用するCPUとしては,2022年4月に登場した「Ryzen 7 5800X3D」に続くもので,卓越したゲーム性能をアピールしているのが,ゲーマーにとって見逃せないところだ。 Ryzen 9 7950X3D メーカー:AMD 税込メーカー想定売価:11万1800円前後(※2023年2月27日現在) 今回は,最上位モデルと
AIユニット内蔵のデスクトップPC向けAPU「Ryzen 8000G」発表。内蔵GPUはGeForce GTX 1650に匹敵する性能を有する ライター:米田 聡 米国時間2024年1月8日,AMDはCES 2024に合わせて,開発コードネーム「Hawk Point」と呼ばれているデスクトップPC向けの新型APU「Ryzen 8000G」シリーズを発表した。 実用的な3D性能を持つGPUを統合したAPUとしては,2021年4月に発表となったSocket AM4プラットフォーム向けの「Ryzen 5000G」以来の新製品ということになる。発売は1月31日予定だが,本稿執筆時点で価格は明らかになっていない。 本稿では,AMDの事前資料を元にRyzen 8000Gの概要を簡単に紹介してみたい。 ノートPC向けのAPUをデスクトップに転用したRyzen 8000G Ryzen 8000Gシリーズは
ASRockの小型ベアボーンキット「DeskMini X300」が、10月9日に税別1万9880円で発売される。前回は従来モデルとなる「DeskMini A300」からの進化点などをチェックしたが、今回はパーツを組み込んで、ベンチマークテストを中心に新モデルの魅力を見ていこう。 →最新APUに対応した「DeskMini X300」はA300から何が変わったのか →ASRockがコンパクトベアボーンの新型「DeskMini」シリーズを10月9日に発売 ASRockの人気ベアボーンキットの新型「DeskMini X300」。容積1.92Lという小型ボディーながら、最大4基のドライブを内蔵できるのに加え、新たに8コア16スレッドの最新APUも搭載可能になった ベンチマークテストで性能を確認! テスト環境は下記の通りだ。APUは旧モデルのDeskMini A300でRyzen 5 3400GとAt
IntelがAMDのCPU型番が分かりにくいと公式サイトで指摘。(おまいう案件) IntelとAMDが投入しているCPUについては、両者の歴史が長い分、度重なる製品ラインアップの変更や新規投入などを通じて複雑化しています。その影響で、CPUの性能を大まかに見分ける型番も複雑化しており、消費者にとっては不便が生じています。 そんな中、Intelがアメリカでのマーケティングキャンペーンにおいて、AMDの複雑なCPU型番を指摘する「Core Truths(コアの真実)」という公式マーケティング資料をリリースしました。 このスライドは全4章に分かれており、最初の2章では主にAMDのCPU型番に関する指摘が書かれています。 第1章では、2023年にAMDが発表したRyzen 70X0シリーズについて、IntelはこのCPUが2019年に投入されたZen 2をベースにしており、自社のCore i5-1
AMD Ryzen 7 7800X3Dなどの3D V-Cacheを搭載したRyzen 7000X3Dシリーズが焦げて破損する問題について、MSIから発表がありました。以下、MSIの発表になります。 ここ最近、Ryzen 7000X3DシリーズCPUが破損するという報告がされていますが、これは異常な電圧に起因している可能性があります。Ryzen 7000X3Dシリーズは手動での電圧とクロックの調整には対応しておらず、PBO (Precision Boost Overdrive)でのオーバークロックのみに対応しています。 当社(MSI)は、過電圧になることを防ぎ、Ryzen 7000X3Dシリーズの損傷リスクを減らすために、BIOSとMSI Centerの両方にいくつかの制限を追加しました。 BIOSは、CPUの電圧を下げることができる負のオフセット電圧設定のみをサポートするようになりました。
AMD,デスクトップPC向けAPU「Ryzen 4000 G」&「Ryzen PRO 4000」を発表。PROの3製品を8月8日に発売 編集部:千葉大輔 米国時間2020年7月21日,AMDは,Zen 2アーキテクチャベースのデスクトップPC向けAPU「Ryzen 4000 G」シリーズおよび,「Ryzen PRO 4000」シリーズを発表した。Ryzen 4000 Gシリーズ搭載PCは,2020年第3四半期,Ryzen PRO 4000シリーズ搭載PCは,2020年7月21日から販売を開始する。 いずれの製品も2020年1月発表のノートPC向けAPU「Ryzen 4000」と同じく,Zen 2アーキテクチャベースのCPUと,VegaアーキテクチャベースのRadeon GPUを搭載するのが特徴だ。また,Ryzen PRO 4000シリーズは,企業向けの管理機能やセキュリティ機能を搭載するの
ゲーム性能が高くなり,電力あたり性能はCore i9を圧倒 AMD Ryzen 9 9950X,Ryzen 9 9900X Text by 米田 聡 刷新されたCPUアーキテクチャ「Zen 5」を採用するRyzen 9000シリーズの16コア32スレッド対応「Ryzen 9 9950X」と,12コア24スレッド対応「Ryzen 9 9900X」の2製品が,8月23日に国内発売となる。税込のメーカー想定売価は順に,11万9800円,8万8800円だ。 本稿では,これら上位2モデルのゲーム性能を,速報的にまとめていく。 Ryzen 9 9950X Ryzen 9 9900X ゲーム性能に限れば,CPU性能が占める割合はあまり大きくないとはいえ,究極の高フレームレートを狙うゲーマーや,1台のPCでゲームのプレイと実況配信をこなしたい人なら,ハイエンドCPUの導入は必須だ。Ryzen 9000シリ
「CPUボトルネック」のかんたんな仕組み ゲームの描画処理は以下の順番で進みます。 ゲーム(プログラム)がCPUに命令を出すCPUが命令を受け取り、グラフィックボードに命令を出すグラフィックボードの命令を受け取り、描画処理を開始つまり、グラフィックボードが動き出すために、先にCPUが動く必要があります。どれほど性能の良いグラフィックボードでも、CPUの命令を出すスピードが遅いと性能が出ないです。 CPUが原因で性能が下がるから、CPUボトルネックと呼ばれるわけです。 CPUが原因で性能が下がるなら、CPUボトルネックです。この呼び方だと他にもボトルネックがあるように思えますが、もちろん様々なボトルネックが存在します。 メモリが原因の「メモリボトルネック」キャッシュが原因の「キャッシュボトルネック」グラボが原因の「グラボボトルネック」VRAMが原因の「VRAMボトルネック」お金が問題の「お財
AMDは2020年4月21日(米国時間)、第3世代Ryzenの低価格モデル「Ryzen 3 3100」および「Ryzen 3 3300X」、そしてPCI Express 4.0(Gen4)を正式サポートした廉価版チップセット「B550」の存在を明らかにした。Zen2ベースのRyzenは今年春前まではメインストリームから超ハイエンドを中心に展開していたが、今年春よりバリュー市場への展開を開始。 まず、日本国内ではOEM/中印市場向けの「Ryzen 5 3500」を投入し、さらにZen+ベースのRyzen 5 2600をややスペックダウンして大幅に値下げした「Ryzen 5 1600AF」を投入してきた。 今回レビューが解禁されたRyzen 3の2モデルは、Ryzen 5 3500と1600AFの中間を埋めるモデルだ。価格はRyzen 3 3100が税込み1万3178円(税別1万1980円)、
6コアCPU対決レビュー「Core i5-11600K」対「Ryzen 5 5600X」。ゲームに向いた6コアCPUはどっちだ? ライター:米田 聡 カメラマン:佐々木秀二 ハイエンド市場向けCPUでは,CPUコア数が8基以上のものが一般的になっているが,ゲーム用途では8基以上のコアが必ずしも必要というわけではない。ゲームのフレームレートの大部分を左右するのはGPUである。CPUはGPU性能に見合う性能を持てば十分だ。経験的には,ミドルハイクラスまでのGPUであれば6コアのCPUでも十分に対応できるという印象を持っている。 そもそも,8コア以上のCPUは相応に高価だ。予算が限られている場合でも,常に最優先すべきパーツというわけではない。予算に見合ったスペックのCPUを選ぶのが肝要だ。 というわけで,本稿では最新の6コア12スレッド対応CPUとして,2021年3月に発売となったIntelの第
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