佐村河内守氏の作曲者偽装問題を取り上げたTBS系「アッコにおまかせ!」をめぐり、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会が17日に公表した勧告は「名誉を毀損(きそん)する人権侵害があった」という厳しい判断になった。一方で、同委員会の9人中3人が「名誉毀損については成立しない」とする主張を参考意見として述べており、今回の議論が白熱したことを浮き彫りにした。 「過去の判断をみれば分かるように、今回は比較的まれな判断。そういう意味で、異例の厳しい判断という受け止めを呼ぶのではないか」 同委員会の曽我部真裕委員は今回の判断について、こう語った。同委員会が「人権侵害」と判断したケースは平成18年3月の「たかじん胸いっぱい」(関西テレビ)以来、約10年ぶりとなる。 厳しい判断となったことに関し、坂井真委員長は「事実を客観的に伝えた上で、『私はどうも信用できない』と放送したのであれば、それ