◇参院決算委 都議選時の演説での一部聴衆について言及 安倍晋三首相は9日の参院決算委員会で、昨年7月の東京都議選の街頭演説で「辞めろ」コールをした一部聴衆について「明らかに選挙活動の妨害行為だ。私の演説をかき消すかのような集団的な発言」と批判した。首相は都議選の演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言したことが問題視され、都議選敗北後に陳謝していたが、再び反発した形だ。 「こんな人たち」との発言について、首相は都議選直後の昨年7月24日の衆院予算委では「私に批判的な声に耳を傾けないと受け止められたのなら不徳の致すところだ」と陳謝した。しかし、9日の決算委では「こういうこと(『辞めろ』コール)をやる人たちに負けるわけにはいかない。正しい王道の選挙を戦いましょうと訴えた」と発言を正当化した。民進党の大島九州男氏の質問に対する答弁。【遠藤修平】