『ひるおび!』(TBS系)や『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)などでコメンテーターとしても活躍する、ジャーナリストの大谷昭宏さん(69才)が、母の葬儀、そして自らの病について語る。その話は、自身の葬式にも及んだ。 * * * おふくろが逝ったのは、2009年10月だった。女性として妻として、そして母親として、すべてやり遂げた。死に顔は実に堂々としたものだった。 『まさに大往生でした』 年賀の欠礼の挨拶状にそう認めた。 墓のある世田谷区内の寺で執り行われた密葬の参列者は、20人ほどだった。訃報を親族以外に伝えていなかったので、供花もぼくたち兄弟のものだけ。父の葬儀も含め、これまでの経験から葬式が大きくなり、弔問客がたくさん来れば来るほど、お客さんに対していき届かなかったのではと後悔が残るものだ。 結婚式は「今度上手くやるから」とでもいえば、笑ってすまされるが、葬式の場合、「次は上手くや
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