2021年05月25日 失われた30年、ささやかな経済成長に見合った賃金上昇すらなかった Tweet 1990年初頭より始まる30年にわたる経済低迷は失われた30年と呼ばれている。 この30年の間に日本国民が失ったものは多いが、中でも最も重要なものの一つは賃金だ。30年もの長きに渡り賃金上昇は無きに等しく、かつて経済大国と呼ばれ世界有数の豊かさを誇った日本はこの30年で完全に過去のものとなった。 本エントリでは賃金に注目して、失われた30年を振り返ってみたい。 インタラクティブViz (Tableau Public) まずは平均賃金を見てみよう。 図上は1990年から2019年までのOECD諸国の平均賃金の推移を示している。1990年からの30年で日本の平均賃金は2,205ドル、わずか6%の上昇に留まった。日本を示す青いラインがほとんど横ばいであることが分かるだろう。 図下のOECD内の平