スマホを10年以上お使いの方であれば、アップルがiPhone搭載の地図アプリをグーグル製のものから、自社製へ切り替えたときの大混乱を覚えているかもしれません。2012年のことです。 ナビゲーションを使えば確実に迷子になると言われ、日本でも青梅線に「パチンコガンダム駅」という謎の新駅が表示されたり、羽田空港内に大王製紙が存在する、尖閣諸島が2つある、東京都公文書館が海の中にといったように、地図には謎情報だらけ。アップル史上でも珍しい大失態となりました。Siriの精度が悪くても誰も文句を言いませんが、利用頻度が高く、データの信頼性が重要な地図というアプリではそうは行きませんでした。 テック系ビジネスに関心があるCoral Insightsの読者であれば、むしろ担当者の心労を想像して胃が痛くなる人もいるかもしれません。実際、アップルは公式には因果関係を認めていませんが、このとき地図アプリ担当だっ
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