県立水戸二高(水戸市)の女子生徒らが新たな化学現象を発見し、権威のある米専門誌に論文が掲載されることになった。専門家は「高校生の論文掲載は世界的な快挙。今後は彼女らの実験結果を、プロの化学者が後追い研究することになるだろう」とたたえている。 同高の数理科学同好会に所属し、今春までに卒業した小沼瞳さん(19)ら5人の「リケジョ」たちで、2008年2月の金曜日、「BZ反応」という実験を行った。複数の物質が酸化と還元の反応を繰り返すことにより、水溶液の色が赤と青に交互に変わるもので、医学にも応用されている。 その日、水溶液の色は想定通り赤で動かなくなった。メンバーは器具を片付けないままカラオケへ。ところが月曜日に実験室に戻ると、液は黄色くなっていた。予想外の出来事で、観察を繰り返すと赤青の変化が一度止まった後、突然始まった。全く知られていない現象だったが、試薬の条件が整えば5~20時間後に変化が
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